PARK – いきるとつくるのにわ
身体0ベース運用法(安藤隆一郎)
「PARK-いきるとつくるのにわ」の[観察する(クリエイターによるリサーチと表現)]ではつくることを日々実践し、日常の暮らしをユニークな視点で観察しつづけるクリエイター・アーティストが秋田市中心市街地を拠点としたプロジェクトを展開します。

「身体0ベース運用法」は染色作家の安藤隆一郎による「ものづくりの視点」から「もの」との関わりによって生まれる身体の感覚、運動、機能を「0」から見直す身体論です。秋田の伝統的文化から身体の結びつきを思考するリサーチやワークショップを展開します。秋田県内を周り、秋田の民藝や秋田文化のリサーチ、ワークショップを行います。
これまでの活動・リサーチ


8/13〜8/25 秋田滞在
油谷これくしょんの油谷さん、新屋猟友会の方々、おいだら箕職人の田口召平さん、パパヤーの坂本さんなどからのヒアリングや、マタギ資料館や伏伸の滝、美郷町町民の森、美郷町歴史民俗博物館などへの訪問

自分の「からだ」をいつもとは違う尺度で測り、仲良くなってみる。そんな体験をこどもたちと一緒に実践しました。

山を手に取るは山のホームセンターのはじまり

かつて人は暮らしに必要なものを求めて山に入っていった。自らの身体を使って山を歩き、素材を採取してきた。今、私たちが入っていくホームセンターとは違い、そこには身体を育む営みがあった。山の身体技法を求めて<身体0ベース運用法>は山で採取し、手を動かすことからはじめていった。本展ではその素材やそこから作り出した道具を展示します。
■開催日:
●秋田市文化創造館|2023年1月20日(金)~1月28日(土)
時間|9:00〜21:00 ※火曜日休館
●秋田市民市場:2023年1月20日(金)〜21日(土)
時間|5:00〜18:00
作家滞在:1月21日(土)11:30〜13:30
■会場:秋田市文化創造館、秋田市民市場(なんでも広場)
▶︎詳細はこちら
Profile

身体0ベース運用法(安藤隆一郎)
2016 年より染色作家 安藤隆一郎が始動した「ものづくりの視点」から考える身体論。「身体」と「もの」との関わりから生まれる感覚、運動、機能を「0」から見直し、人間が本来持っている「身体」の運用法を見出す。その「身体」とは医学やスポーツといった専門的なものではなく、私たちの身の回りにある「身体」のこと。身体0ベース運用法はアートが持つ多様なツールを使ってそれを翻訳し、伝えることで、「身体」の消えゆく未来へ向けてその可能性を問い直す。これまでに体験型インスタレーションの制作、発表やワークショップなどをおこなう。2021 年より、京都府亀岡市を拠点に不要民具を救出し、活用するプロジェクト「民具BANK」を立ち上げ、地域に伝わってきた「身体」を見出すことを試みる。安藤は1984 年京都生まれ、大阪在住。2009 年京都市立芸術大学大学院工芸科染織専攻修了。現在、同大学染織専攻講師。(撮影:松見拓也 提供:京都市立芸術大学)