
秋田に暮らす人のために、
自分らしい表現を探す人のために、
新しい活動を生みだす拠点です。
多様な文化活動との
出会いの場を提供するとともに、
自ら創作活動を行う方、
新たな活動を
はじめようとする方々を
応援します。

コンセプト
出会い、つくり、
はじめる場──。
秋田市による「文化創造プロジェクト」の拠点として、以下の6つのコンセプトを元にしたプログラムに取り組みます。
- すべての人に開かれた環境をつくる
- 創造力を養う出会いの機会をつくる
- 創造力を発揮する活動を支援する
- 創造力を刺激する実験的事業を行う
- 創造力を秋田のまちにひろげる
- 活動の過程と成果を発信し、
アーカイブする

建物について
秋田市文化創造館の建物は、1967年、秋田県立美術館として秋田市中心市街地の久保田城跡・千秋公園のお堀近くに建設されました。独特な形状の屋根と円い窓は、藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」を展示するため藤田の助言により大空間に光が降り注ぐよう設計されたものです。
改修工事では、耐震補強や各種設備などを更新。また、一部の外壁をガラス窓に変更し、デッキや芝生広場を設けることで、開放的な空間を生み出しました。

沿革
1967年 | 秋田県立美術館として前年に竣工し、開館 |
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2013年 | 美術館がエリアなかいちの新美術館に移転し、閉館 |
2015年 | 秋田市が中心市街地における芸術文化ゾーンの面的な充実を図るため、旧秋田県立美術館を新たな文化施設として活用することを決定 |
2018年 | 新たな運営管理計画を策定 |
2019年 | プレ事業・改修工事開始 |
2021年 | 3月21日 秋田市文化創造館としてオープン |
より詳しい沿革等については開館準備サイトのアーカイブをご覧ください
運営管理計画|開館準備サイトのアーカイブ

ごあいさつ
生きるために必要なことは何なのでしょうか?
戦後75年は豊かさが求められてきた時代でした。伝統文化の価値が見直され、美術館・ホール等、近代文化のための施設がつくられ、商品・ファッション・漫画・アニメなど多彩な大衆文化が流通し、ICT社会の浸透はゲーム・SNS・VR等のデジタル文化を加速させてきました。しかし、今はなぜこんなにも生きることが困難な社会なのでしょう。
阪神淡路大震災の1995年頃から文化・芸術は「豊かさのための」ものではなく、「生き延びるための」知恵であり技術であると語られはじめました。それから四半世紀が経ち、気象変動、環境汚染、コロナ禍など困難さは激化し、日常化しつつあります。
生活様式や価値観の変容が迫られる中、生き延びるために、しなやかな感性・寛容な視線・対話する技術・溢れる発想力などが求められています。地域社会の多くの人に、組織に、それらの力が必要です。
些細な試みと、失敗の積み重ねと、信頼できるつながりと、それをまちに充填する拠点として秋田市文化創造館はありたいのです。一緒につくってゆきましょう。
藤浩志(秋田市文化創造館 館長、美術作家)

クレジット
設置者:秋田市
指定管理者:NPO法人アーツセンターあきた
グラフィックデザイン:服部一成
ウェブデザイン:谷戸正樹
写真:瀧本幹也
サインデザイン:井口仁長
館内撮影(スペース貸出ページ):草彅裕