PARK – いきるとつくるのにわ
身体0ベース運用法(安藤隆一郎)
「PARK-いきるとつくるのにわ」の[観察する(クリエイターによるリサーチと表現)]ではつくることを日々実践し、日常の暮らしをユニークな視点で観察しつづけるクリエイター・アーティストが秋田市中心市街地を拠点としたプロジェクトを展開します。
「身体0ベース運用法」は染色作家の安藤隆一郎による「ものづくりの視点」から「もの」との関わりによって生まれる身体の感覚、運動、機能を「0」から見直す身体論です。秋田の伝統的文化から身体の結びつきを思考するリサーチやワークショップを展開します。秋田県内を周り、秋田の民藝や秋田文化のリサーチ、ワークショップを行います。
これまでの活動・リサーチ
2022/8/13〜8/25 秋田滞在
油谷これくしょんの油谷さん、新屋猟友会の方々、おいだら箕職人の田口召平さん、パパヤーの坂本さんなどからのヒアリングや、マタギ資料館や伏伸の滝、美郷町町民の森、美郷町歴史民俗博物館などへの訪問
自分の「からだ」をいつもとは違う尺度で測り、仲良くなってみる。そんな体験をこどもたちと一緒に実践しました。
2022/11/22〜28 秋田滞在
油谷これくしょん、角館の民芸イタヤ工房、角館イタヤ工芸、八柳、健康の森の佐藤清太郎さんを訪ねました。また秋田市の山々で素材採集を実施しました。
2023/1/20〜1/28「山を手に取るは山のホームセンターのはじまり」 開催
山の身体技法を求めて山で採取し、手を動かすことからはじめました。2022年山をめぐり採取した素材やそこから作り出した道具を展示しました。
2023/4/29〜5/4 秋田滞在
秋田市文化創造館のオープンスタジオに参加しながら、油谷満夫さんにお借りした「木の岐」の分類作業や秋田県立大学で聞き込みを行いました。
「木の岐」エピソード募集します!
かつて山や庭木から二岐、三岐に別れた木の枝を採取し、豆を打ったり、芋や米をつく道具に加工していたことがありました。その枝分かれした木の枝の道具を「木の岐」と呼んでいます。〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉は「木の岐」に着目し、調査を行っています。ぜひ、みなさんの「木の岐」にまつわるエピソード、「木の岐」をいただける方を募集します。
展示期間:7月13日〜8月末まで
設置場所:秋田市役所、文化創造館、温泉施設などにエピソード募集BOXを設置予定。
トークイベント「山のホームセンター入門編〜素材採集の土産〜」
日時|10月28日(土)14:00-16:00
ゲスト|吉田勝信(デザイナー)、安藤隆一郎 / 身体0ベース運用法(染色作家)
※吉田勝信さんの吉は土に口
会場|秋田市文化創造館2F スタジオA1
吉田勝信さんとのトークイベントを開催しました。
ワークショップ「山のホームセンター実践編〜素材採集の土産〜」
※秋田県内の熊被害状況から参加者の安全を確保できないため、中止といたしました。
日時|10月29日(日)10:00-13:00
講師|安藤隆一郎 / 身体0ベース運用法(染色作家)
会場|健康の森 (秋田市内/お申し込み後、集合場所の住所をお知らせいたします。)
定員|5名 (小学生以上。小学生の方は保護者同伴であること)
展覧会「交わるにわ、創造するキッチン」での成果発表・イベント開催
会期:2024 年1月20日(土)〜2月4日(日)
場所:秋田市文化創造館ほか
▷福島県立博物館専門学芸員 小林めぐみさんによる展示レビューはこちら
Profile
身体0ベース運用法(安藤隆一郎)
2016 年より染色作家 安藤隆一郎が始動した「ものづくりの視点」から考える身体論。「身体」と「もの」との関わりから生まれる感覚、運動、機能を「0」から見直し、人間が本来持っている「身体」の運用法を見出す。その「身体」とは医学やスポーツといった専門的なものではなく、私たちの身の回りにある「身体」のこと。身体0ベース運用法はアートが持つ多様なツールを使ってそれを翻訳し、伝えることで、「身体」の消えゆく未来へ向けてその可能性を問い直す。これまでに体験型インスタレーションの制作、発表やワークショップなどをおこなう。2021 年より、京都府亀岡市を拠点に不要民具を救出し、活用するプロジェクト「民具BANK」を立ち上げ、地域に伝わってきた「身体」を見出すことを試みる。安藤は1984 年京都生まれ、京都在住。2009 年京都市立芸術大学大学院工芸科染織専攻修了。現在、同大学染織専攻講師。(撮影:松見拓也 提供:京都市立芸術大学)