秋田市文化創造館

イベント・プロジェクト

PARK – いきるとつくるのにわ

 ワークショップ「山のホームセンター実践編〜素材採集の土産〜」「仕上げの会」

「PARK – いきるとつくるのにわ」では、2022年から秋田に暮らす人々やクリエイター・専門家が交わりながら、リサーチと創造活動を積み重ねてきました。展覧会「交わるにわ、創造するキッチン」では、これまでの活動の成果を公開し、秋田の暮らしの中で培われた知恵や技術・表現が結ばれ、新たな文化の種が生み出される場をひらきます

「観察する」クリエイターの〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉が秋田市内で採集した二股、三股に分かれた枝を使い、「木の岐(きのまた)」を作ります。山で素材を選ぶ感覚や作る身体感覚を身につけつつ、「木の岐」の使い方を考えます。2月4日には焚き火を囲みながら、参加者それぞれが制作した木の岐を鑑賞し、〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉と共に「仕上げの会」を実施します。

ワークショップ【山のホームセンター実践編〜素材採集の土産〜
日時|1月21日(日)14:00-16:00
以降、オンラインで2/3までに〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉による制作指導を行います。
2月4日は〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉と共に木の岐の「仕上げの会」を実施します。
講師|身体0ベース運用法/安藤隆一郎(染色作家)
会場|秋田市文化創造館 2階 スタジオA1
定員|5名 (小学生以上。小学生の方は保護者同伴であること)
参加費|無料
持ち物|動きやすい服装、運動靴、軍手、加工用の刃物(刃に厚みがあるもの)
刃物例:角利 桜サヤ切出 大五郎 特製三日月鎌 鋼付 180mm

【仕上げの会】
焚き火を囲みながら参加者が制作した木の岐を鑑賞し、〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉が「木の岐」認定する仕上げの会を行います。
日時|2月4日(日)13:00〜14:00
講師|身体0ベース運用法/安藤隆一郎(染色作家)
場所|秋田市文化創造館 屋外
参加費|無料
持ち物|制作した木の岐

木の岐の加工

「木の岐」とは
豆を打ったり(殻から豆を取り出す)、芋や米をつく道具として使われていた二股、三股と岐がある木の枝を加工した道具のことを言います。場合によっては枝付きの木の幹を加工したものもあり2mを超える「木の岐」もあります。庭木や山で道具に使えそうな枝を見つけ、枝の形から想像し、さまざまな生活道具に使用していました。

写真|星野慧

▶︎PARKでの 身体0ベース運用法/安藤隆一郎(染色作家)の活動についてはこちら

▶︎展覧会「交わるにわ、創造するキッチン」はこちら


○問い合わせ先
秋田市文化創造館(NPO法人アーツセンターあきた)
電話:018-893-6424
メール:park@artscenter-akita.jp
主催|秋田市
企画・制作|NPO法人アーツセンターあきた
令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業


Profile

安藤隆一郎(身体0ベース運用法)

2016 年より染色作家 安藤隆一郎が始動した「ものづくりの視点」から考える身体論。「身体」と「もの」との関わりから生まれる感覚、運動、機能を「0」から見直し、人間が本来持っている「身体」の運用法を見出す。その「身体」とは医学やスポーツといった専門的なものではなく、私たちの身の回りにある「身体」のこと。身体0ベース運用法はアートが持つ多様なツールを使ってそれを翻訳し、伝えることで、「身体」の消えゆく未来へ向けてその可能性を問い直す。これまでに体験型インスタレーションの制作、発表やワークショップなどをおこなう。2021 年より、京都府亀岡市を拠点に不要民具を救出し、活用するプロジェクト「民具BANK」を立ち上げ、地域に伝わってきた「身体」を見出すことを試みる。安藤は1984 年京都生まれ、京都在住。2009 年京都市立芸術大学大学院工芸科染織専攻修了。現在、同大学染織専攻講師。

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