秋田市文化創造館

イベント・プロジェクト

クリエイター・イン・レジデンス 2025
Creator-in-Residence 2025

クリエイター・イン・レジデンス2025 参加クリエイター募集

グラフィック準備中

プログラム概要
秋田市文化創造館は、市民の新しい活動や表現を応援し育む施設です。完成・発表するまでの「過程」や「変化」、「きっかけ」を大切にする姿勢を示すため、毎年、多様な分野の専門家やクリエイターを招いて「クリエイター・イン・レジデンス」を実施しています。滞在者が館を拠点に、地元のクリエイターや職人、学生、主婦、子育て中の方など、様々な方と共に創造力を刺激し合いながらこの場所でこそ可能な表現を試みてきました。クリエイターのトライアンドエラーを恐れない姿勢や新しい表現への発想力、しなやかに社会と関わる姿を見た市民は、これまでやってきたことを発表してみたり、新しい試みに向き合うきっかけにもつながりました。


今年度、全世界でレジデンスプログラムが多く実施される中で、文化創造館がレジデンス事業を行う意味や特徴を改めて思考するために、アーティストでありレジデンス運営を行うmizutama(みずたま)氏をゲストに迎え、滞在していただきました。彼が文化創造館の大きな特徴として感じたのは、街の中心部に存在し、「何かやりたい」ことがある多様な老若男女が多く来館するということ。そしてそんな来館者とクリエイターがどのようにつながり協働できるか、それが文化創造館のレジデンスのポテンシャルではないかと言っていただきました。

文化創造館はあらゆる可能性を受け止める器として存在し続けたいと考えます。変化を恐れず、常に新しい可能性に挑戦し続ける。今回、そんな文化創造館と共に、地域の文化や人々と関わり、協働しながら創造活動を行うクリエイターを募集します。滞在者は、本滞在前に一度秋田に滞在していただき、当館コーディネーターと共に夏の滞在プランについて確認します。滞在者の活動を促すため、地域の専門家や企業等の紹介やサポートチームを発足させる等、希望に沿ってサポートしていきます。

・一人ではできないことをやりたいと思っている方。
・結果より過程を楽しむ時間が欲しい方。
・秋田の文化に関心があり、関わりたい方。
・普段と異なる環境に身を置いて何かを生み出したい方。
・まちなかへの活動展開を考えたい方。
・もはや創造館のスタッフとして来館者と関わってみたい方。
・何かやってみたい市民の背中を押してみたい方。
・とにかくチャレンジしてみたい方。

ぜひこの機会にご応募ください!


募集要項
滞在期間:2025年8月〜10月(希望に応じて期間内で調整。最短28日、最長60日)
活動拠点:秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町3-16)ほか
募集人数:1〜2組(国内外、海外在住者を含む)


応募条件
・国籍、性別、居住地、年齢、個人/団体不問
・活動ジャンル、経験値不問
・下見のために来館することができること(国内のみ)
・プログラム期間に自立して生活、制作、リサーチ活動が出来ること
・滞在中の活動記録を主催者と共有できること
・日本語コミュニケーションを基本とし、英語でのコミュニケーションが不安定でも許容できること
・その他、主催者の規定、施設の利用規約を守ること

選考方法 / スケジュール
募集期間:2025年1月10日(金)〜3月10日(月)18:00(日本時間) まで
*締切を過ぎた書類はいかなる理由でも受け付けません
選考方法:審査員の審査によって選考します。選考作業の状況により、ファイナリストへのオンライン面接を実施します(3月中旬予定)。
選考審査結果:3月末日までにウェブサイトで発表します。

オンライン(zoom)説明会
希望者を対象に、秋田市文化創造館や秋田市中心市街地エリアの紹介や募集概要の説明、質疑応答などを行います。
日時:2月2日(日)17:00〜18:00
ゲスト:mizutama、Aokid
※日本語のみ、のちほどアーカイブを公開予定

ミーティングID:870 2388 2988

審査発表後から滞在まで
①書類取り交わし:2025年4月中
②事前下見・滞在(国内のみ):書類取り交わし後〜5月末、2泊3日。
プラン確認や交流会を開催。国内滞在・居住者のみ対象
③本滞在:2025年8月〜10月(希望に応じて期間内で調整。最短28日、最長60日)

審査員
Aokid(ダンサー/アーティスト)
mizutama(アーティスト/FIGYA代表)
西原 珉(秋田市文化創造館館長/東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 准教授)

審査員からのコメント

中心を持たないかのように創造館の至るところに風がすり抜け、それは緩やかに連続的に街の景色まで続きます。
そこで出くわす人の反応も含め、きっと自然のことのように面白く、ぜひ、作りにいらしてみてください!

Aokid

すごい速さで陽が沈む秋田の浜辺は風が吹いたり吹かなかったり。朝は日の入りも遅いながらも冷たくフレッシュな風が心地良い。明るさや温かさを求め集うこの場所には沈まないマインドとアイディアが必要だ。秋田の浜辺で見た太陽は美しいという名前だった。

mizutama

秋田市文化創造館では、見つけること・見ること・つくること・見届けること・働きかけることなどを、秋田に暮らす人々や動物、自然、まち、その他とかかわりながら、「一緒に」動いてくれる方を募集します。
レジデンスでこんなことできるのかな?と思うようなアイデア、長い協働プロセスが必要となりそうなプロジェクトでもウェルカム。あなたのやりたいことをまずは見せて下さい。文化創造館スタッフとともに、ドアを目一杯開けてお待ちしています。

西原 珉

審査基準
・他者と協働することが活動の意味を持つことができるか?
・チャレンジする意欲があるか?
・秋田市民、来館者等と積極的に関わるプログラムの計画やコミュニケーションの機会をつくれるか?
・活動を館内のみではなく館の周辺にも展開できるか?

レジデンスメンター
mizutama(2024年度レジデンスアーティスト)
創造館レジデンスプログラム経験者/アートスペース運営者として、滞在に関する相談に応じます。

支援内容
① 交通費:上限7万円(国外の場合は応相談/複数回来秋することも可能)
② 居住場所の提供、滞在中のサポート(秋田市内)
③ 文化創造館の施設・備品利用(制作場所や発表の場所、イベントの開催場所として使用可能)
③ 活動支援金:300,000円(基本的には活動後に支給しますが、希望者には一部活動前に支給可能です)
④ 事前下見のための旅費交通費(2泊3日、国内旅費のみ)
⑤ 秋田に関する各種情報提供、関係者や団体の紹介
⑥ 滞在中のイベントプログラムに関わる記録、広報、報告物の作成
⑦ 文化創造館からの採択書の発行(必要な時のみ)
*グループ等複数人での応募も可能ですが、その場合は旅費や滞在費、制作費等、1グループに対して1名分の支給となります。

応募方法
応募フォームにご入力いただき、履歴書/CV:5ページ以内、プロフィール写真をメールでお送りください。
下記資料がある場合はメールでお送りください(任意)
・件名:【応募】クリエイター・イン・レジデンス 2025(※氏名または団体名)
・応募者の興味関心やこれまでの活動を補足する資料(様式自由)
・具体的な活動プランがある方は活動イメージや企画書(様式自由)
・自己PR(映像推奨)
メール:program@akitacc.jp
※映像はyoutubeにアップしてお送りください。
※大きなサイズのファイルは圧縮するかグーグルドライブなどにアップロードしてお送りください。

注意事項
・プログラム期間中に制作された作品等の著作権は滞在者に帰属します。
・主催者はそのプロセスや成果の記録物等に対して、広報物等で使用します。
・支援内容以上の経費は滞在者の負担になります(配送料・原状復帰にかかる廃棄の手数料など)。
・提出いただいた個人情報やデータ等は当該公募の審査のみで活用し、他目的で使用することはありません。
・滞在期間中に事故や病気などが起きた場合、滞在者の責任となりますので、旅行保険等に加入することを推奨します。
・その他、主催者の規定、施設の利用規約の遵守をお願いします(万が一、当事者の一方がその債務を履行しない場合において、契約の解除となる場合があります)。

文化創造館について
2021年3月21日開館。秋田市が旧秋田県立美術館を改修して設置した、新しい活動を生みだす拠点。秋田駅から徒歩10分の中心市街地に位置し、周辺の新たな魅力とにぎわい創出も目指しています。2024年度は1000件以上の利用件数があるなど、多種多様な利用者と活動が日々行われています。

主催・お問い合わせ
秋田市文化創造館(指定管理者:NPO法人アーツセンターあきた)
TEL 018-893-6424 
E-mail program@akitacc.jp


過去のクリエイター・イン・レジデンスの取り組み

CHIKA,MIWO,&MORE「.oO」(2021)
創造館のシンボルともいえる丸い天窓から空気砲を打ちたいという希望をどのように叶えるかを市民と共に考えるプロジェクト。

おおしまたくろう「滑琴狂走曲 in 秋田!」(2022)
「滑琴」という音響装置を用いて、冬の秋田市を舞台にパフォーマンスやその時でしか得られない音(ノイズ)のリサーチを行うプロジェクト。

臼井 仁美「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」(2022)
原木の採取場所を街中の蔵や家屋に見立て、家具や道具などの原木となる素材を探し、持ち主とその素材への関係を汲みながら表現(ケズリカケ)を施すプロジェクト。

Aokid「あときとた」(2023)
ダンサーAokidと共に館内外を舞台に市民とリサーチやワークショップを通して、秋田でのさまざまな偶然性や出会いを大切にしながら作品を創作していくプロジェクト。

mizutama「10デイズランスルー」(2024)
「通し稽古」を意味するテーマを通じて、館内の様々な設備や機材を活用し来館者から得たチャレンジしてみたいことへの試行を10日間にわたって取り組み、記録するプロジェクト。


各スペースの紹介・図面・備品について