秋田市文化創造館

イベント・プロジェクト

公募「SPACE LABO 2021」の滞在クリエイター(二次審査通過)が決定しました

クリエイティブな視点でまちなかを活用するプランを考える公募「SPACE LABO 2021」。二次審査が終了し、秋田市中心市街地で滞在する5組のクリエイターが決定しました。二次審査通過者は「まちなか活動プラン」の提案に向けて、1月下旬から順次、秋田市文化創造館を主な拠点として秋田市中心市街地に滞在します。滞在の経過や活動の様子は、秋田市文化創造館1階コミュニティスペースに掲示していきます。

応募総数は58件!たくさんのご応募、ありがとうございました。

滞在クリエイター(二次審査通過者)

プロフィール/滞在期間/滞在について/参考画像

■おおしまたくろう(サウンドマン)

滞在期間:2022年1月21日(金)〜1月25日(火)
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・滞在について:
滑琴のモチーフとなったスケートボードは五輪競技に選ばれるほど世界で認知されているにも関わらず、日本ではその理解は進んでいない。まずは秋田でのスケーター事情などを調査した い。またコロナ禍で活動が停止した際に考案した生活圏内の音をターゲットに録音する「デイリーレコーディング」を市内で行いたい。そして、やはり市内を滑琴で滑ってみたい。 

・プロフィール:
PLAY A DAYをテーマに、身近な道具を改変した楽器の制作と、それらを組み合わせた少し不思議なパフ ォーマンスを行う。音楽や楽器の名を借りた遊びやユーモアによって社会の不寛容さをマッサージする。 第23回学生CGコンテスト:アート部門優秀賞(2018)、2019年度創造活動助成 for U30採択(2019)、 The Medium Is The Massage LIVE!!!!(DOMMUNE,2017)、サウンドパフォーマンス・プラットフォーム 2018(愛知県芸術劇場)、Skateboard meets Electronic Guitar おおしまたくろう楽器展 #1 滑琴(かっきん)(FIGYA,2019)、ホリデーパフォーマンスvol.5:おおしまたくろう(ロームシアター京都,2020)、 みなと A GO GO!2021(港まちポットラックビル)

路上で滑琴(かっきん)を演走する様子 
商店街での演走 撮影:金田金太郎

■三本木 歓(美術作家)

滞在期間:2022年2月2日(水)〜2月6日(日)
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・滞在について:
現段階で興味のあるエリアとして、街区としての千秋公園が挙げられ、そのほとんどは公園が占めるが北東部の内堀跡にある住宅地及び北部の八幡山の秋田市立明徳小学校、及びその下を走る千秋トンネル、この辺りに興味を抱いています。 体験したいこと:秋田市立明徳小学校のグランドに入り、まちなか活動のための実験を行う。千秋トンネル内(歩道)でのフィールドワーク。内堀跡にある住宅地内の店舗(時計屋等)にお邪魔する(実際に時計を直してもらったり…)。

・プロフィール:
私は場所のもつ空間的な特質を建築的な視点・思考で読み込み、日常的な観点からは見落とされてしまうような構造や連関を顕在化させることを試みています。そこから喚起されたイマジネーションや認識が、日々の視点への広がりや豊かさへとつながっていくことを期待します。

船窪トポリサイタル(2021)
空白中夢(2020)


■椎木 彩子(美術作家・イラストレーター)

滞在期間:2022年2月21日(月)〜2月26日(土)
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・滞在について:
秋田市に暮らす人たちの言葉集めのワークショップをするために伺います。テーマは「秋田市の好きなヒト・モノ・コト」で、手紙や専用用紙を使って言葉を集めます。住民の方とイベントを通じてお会いすることが出来ればと思っています。その他にも秋田市文化創造館を通じて色々な所に行く予定です。
私はこのプロジェクトを通してはじめて秋田市の地に足を踏み入れます。訪問者として、秋田市の魅力を採集できたら幸いです。まちを歩き、まちの人に会いたいです。どうぞよろしくおねがいいたします!

・プロフィール:
イラストレーターの仕事に従事する他、日本各地、韓国などで個展を開催。 近年は人の言葉を採集する作品づくりによる展示や書籍の発表を行う。 HB ファイルコンペティション 2017 鈴木成一賞大賞、 第 6 回世田谷芸術アワード「飛翔」・生活デザイン部門受賞。 主な展覧会:「窓辺の物語」(調布市/ 2020) 「未来に伝えるせたがや今ばなし」(世田谷区 /2020) 主な仕事:装画・挿絵『海をあげる』/ 上間陽子、筑摩書房 装画・挿絵『いのち』/ 瀬戸内寂聴、講談社
https://shiikisaiko.jimdofree.com

『詩を集める』詩を集めた展示
『今ばなし』ワークショップの交流を元に作った絵本の展示

■臼井 仁美(アーティスト)

滞在期間:2022年2月23日(水)〜2月28日(月)
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・滞在について:
秋田の暮らしについて、道具の素材や材料という人間以外の生物との関係に関心を向けながら、農具や民具の資料の中に辿ります。現在作り手が途絶えつつある削り花やボンデンコに関する手がかりを探します。
木を削ることで起こる「ケズリカケ」は先史より木を用いる人々の元、至る所で発生し現在も世界中の人々とその存在を共有することのできるものだと感じています。
暮らしの中に木を素材とするものがある限りそれらは姿を変え、焚き付け、箸、ボンデンコにもなり得、また今この瞬間どこででも「ケズリカケ」は現れることが出来得るものです。この原始的な素材の発見を私たちの生活に引き戻してみることができるでしょうか。
秋田の暮らしの中にその原木を探しに行く気持ちです。

撮影:中島悠二

・プロフィール:
1980年東京都生まれ。 日本大学海洋生物資源科学科卒業後、2004年東京藝術大学入学、2010年同大学大学院を修了。
作品は主に木を素材とし、先史時代には木器時代があったことを想像しながら、人間の自然への眼差しに焦点をあて思考、制作をしている。
物事の成り立ちや起源を人間の植物との営みの中に見つめ、対象の分解、見立てや置換によって、国境や世代を超えることのできる解釈を探っている。

継ぎ目のない森/a forest without borders、2021
明⽇の装備/thinking for the future “mittens”、2021


■福井 裕孝(演出家)

滞在期間:2022年2月28日(月)〜3月6日(日)
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・滞在について:
レジ袋が有料化され、店で買ったものをそのまま手で持ち帰ることが多くなった。袋に下げて持ち歩くよりも、直接手で触れている分ものに対して親密さを感じるようになった反面、間に何も介さなくなったことで何か得体の知れない緊張を感じるようになった気もする。この滞在では、秋田市内のスーパーや商店街、商業施設などを訪れながら、日常の「買い物」に伴う人とものの移動について考えます。また広く「買い物」にまつわる様々な素材やふるまい、慣習にも目を向け、秋田市内で展開しうる作品を構想します。

・プロフィール:
1996年生まれ、京都府出身。人・もの・空間の関係を演劇的な技法を用いて再編し、その場の全体的な状況を異なる複数のスケールやパースペクティブから捉え直す。近年は『モデルルーム』 (2018)、『インテリア』(2018)、『マルチルーム』(2019) など、部屋という空間単位から作品を製作する。公益財団法人クマ財団クリエイター奨学金第二期生。下北ウェーブ2019選出。ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム“KIPPU”選出。2022年度よりTHEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト。

『デスクトップ・シアター』(2021)撮影:中谷利明
『インテリア』(2020)撮影:中谷利明





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今後のスケジュール

滞在|2022年1月20日(木)〜3月11日(金)のうち3日以上

↓「まちなか活動プラン」の提案

最終審査会(公開プレゼンテーション)|2022年3月21日(月祝)

選ばれたプランの実施|次年度(2022年4月〜2023年2月)
*採用なしの場合あり


お問い合わせ

秋田市文化創造館(担当:岩根・石山・藤本)
TEL::018-893-5656 
E-Mail:program@akitacc.jp
〒010-0875 秋田県秋田市千秋明徳町3-16
開館時間:9:00〜21:00
休館日:火曜日(休日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日