秋田市文化創造館

イベント・プロジェクト

PARK – いきるとつくるのにわ

 山のホームセンター行商編〜土産話が行く

「PARK – いきるとつくるのにわ」では、2022年から秋田に暮らす人々やクリエイター・専門家が交わりながら、リサーチと創造活動を積み重ねてきました。展覧会「交わるにわ、創造するキッチン」では、これまでの活動の成果を公開し、秋田の暮らしの中で培われた知恵や技術・表現が結ばれ、新たな文化の種が生み出される場をひらきます

写真:坂口聖英 Photo : Masahide Sakaguchi

「観察する」クリエイターの〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉は、二股、三股に分かれた木の枝を豆を打つ道具や芋を潰す木の岐(きのまた)という民具・農具のリサーチを実施してきました。この度、〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉が木の岐(きのまた)の行商に扮し、秋田市文化創造館スタジオA1に登場します。ぜひ、お集まりください!

【山のホームセンター行商編〜土産話が行く
日時|1月21日(日)10:30-11:30
→2月3日 14:00まで行商が登場します。
講師|身体0ベース運用法/安藤隆一郎(染色作家)
会場|秋田市文化創造館 スタジオA1
参加費|無料

「木の岐」とは
豆を打ったり(殻から豆を取り出す)、芋や米をつく道具として使われていた二股、三股と岐がある木の枝を加工した道具のことを言います。場合によっては枝付きの木の幹を加工したものもあり2mを超える「木の岐」もあります。庭木や山で道具に使えそうな枝を見つけ、枝の形から想像し、さまざまな生活道具に使用していました。

写真|星野慧

●昨年度「山を手に取るは 山のホームセンターのはじまり」行商イベント

昨年度は秋田市民市場にて木の岐の行商イベントを開催いたしました。市場への道のりを行商用のソリで移動し、市場内では木の岐の展示、加工、訪れる方たちとの交流を実施しました。

行商のソリで街中を移動
市場での行商
木の岐への加工

▶︎PARKでの 身体0ベース運用法/安藤隆一郎(染色作家)の活動についてはこちら

▶︎展覧会「交わるにわ、創造するキッチン」はこちら


○問い合わせ先
秋田市文化創造館(NPO法人アーツセンターあきた)
電話:018-893-6424
メール:park@artscenter-akita.jp
主催|秋田市
企画・制作|NPO法人アーツセンターあきた
令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業


Profile

安藤隆一郎(身体0ベース運用法)

2016 年より染色作家 安藤隆一郎が始動した「ものづくりの視点」から考える身体論。「身体」と「もの」との関わりから生まれる感覚、運動、機能を「0」から見直し、人間が本来持っている「身体」の運用法を見出す。その「身体」とは医学やスポーツといった専門的なものではなく、私たちの身の回りにある「身体」のこと。身体0ベース運用法はアートが持つ多様なツールを使ってそれを翻訳し、伝えることで、「身体」の消えゆく未来へ向けてその可能性を問い直す。これまでに体験型インスタレーションの制作、発表やワークショップなどをおこなう。2021 年より、京都府亀岡市を拠点に不要民具を救出し、活用するプロジェクト「民具BANK」を立ち上げ、地域に伝わってきた「身体」を見出すことを試みる。安藤は1984 年京都生まれ、京都在住。2009 年京都市立芸術大学大学院工芸科染織専攻修了。現在、同大学染織専攻講師。

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