秋田市文化創造館

PARK – いきるとつくるのにわ

2022.11.30

身体0ベース運用法(安藤隆一郎)

「PARK-いきるとつくるのにわ」の[観察する(クリエイターによるリサーチと表現)]ではつくることを日々実践し、日常の暮らしをユニークな視点で観察しつづけるクリエイター・アーティストが秋田市中心市街地を拠点としたプロジェクトを展開します。

リサーチ風景

「身体0ベース運用法」は染色作家の安藤隆一郎による「ものづくりの視点」から「もの」との関わりによって生まれる身体の感覚、運動、機能を「0」から見直す身体論です。秋田の伝統的文化から身体の結びつきを思考するリサーチやワークショップを展開します。秋田県内を周り、秋田の民藝や秋田文化のリサーチ、ワークショップを行います。

これまでの活動・リサーチ

2022/8/13〜8/25 秋田滞在

油谷これくしょんの油谷さん、新屋猟友会の方々、おいだら箕職人の田口召平さん、パパヤーの坂本さんなどからのヒアリングや、マタギ資料館や伏伸の滝、美郷町町民の森、美郷町歴史民俗博物館などへの訪問

写真 : 坂口聖英 Photo : Masahide Sakaguchi

8/21 ワークショップ「野菜身体測定会」の開催

自分の「からだ」をいつもとは違う尺度で測り、仲良くなってみる。そんな体験をこどもたちと一緒に実践しました。

11/22〜28 秋田滞在

油谷これくしょん、角館の民芸イタヤ工房、角館イタヤ工芸、八柳、健康の森の佐藤清太郎さんを訪ねました。また秋田市の山々で素材採集を実施しました。

写真:坂口聖英 Photo : Masahide Sakaguchi

1/20〜1/28「山を手に取るは山のホームセンターのはじまり」 開催
山の身体技法を求めて山で採取し、手を動かすことからはじめました。2022年山をめぐり採取した素材やそこから作り出した道具を展示しました。


写真:伊藤 靖史

「木の岐」エピソード募集します!
かつて山や庭木から二岐、三岐に別れた木の枝を採取し、豆を打ったり、芋や米をつく道具に加工していたことがありました。その枝分かれした木の枝の道具を「木の岐」と呼んでいます。〈身体0ベース運用法/安藤隆一郎〉は「木の岐」に着目し、調査を行っています。ぜひ、みなさんの「木の岐」にまつわるエピソード、「木の岐」をいただける方を募集します。

期間:2022年7月上旬〜8月末
秋田市役所、文化創造館、温泉施設などにエピソードに募集BOXを設置予定。
こちらのwebサイトでも募集します

Profile

身体0ベース運用法(安藤隆一郎)

2016 年より染色作家 安藤隆一郎が始動した「ものづくりの視点」から考える身体論。「身体」と「もの」との関わりから生まれる感覚、運動、機能を「0」から見直し、人間が本来持っている「身体」の運用法を見出す。その「身体」とは医学やスポーツといった専門的なものではなく、私たちの身の回りにある「身体」のこと。身体0ベース運用法はアートが持つ多様なツールを使ってそれを翻訳し、伝えることで、「身体」の消えゆく未来へ向けてその可能性を問い直す。これまでに体験型インスタレーションの制作、発表やワークショップなどをおこなう。2021 年より、京都府亀岡市を拠点に不要民具を救出し、活用するプロジェクト「民具BANK」を立ち上げ、地域に伝わってきた「身体」を見出すことを試みる。安藤は1984 年京都生まれ、京都在住。2009 年京都市立芸術大学大学院工芸科染織専攻修了。現在、同大学染織専攻講師。(撮影:松見拓也 提供:京都市立芸術大学)

記事

工藤千咲さん

工藤千咲さん

第11回は、子どもをきっかけに親子読書会と出会い、仲間と絵本や昔話を学びながら、地域の子どもたちにお話を届けてきた工藤千咲さん。35年以上続いてきた活動です。「語りをするというのは、私にとって冒険だった」。取材中、工藤さんが「エパミナンダス」を空で語り始めると、物語の中へ引き込まれました。絵本と語りの歩みをたどります。

馬場多美子さん

馬場多美子さん

第10回は、素話の語り手である馬場多美子さん。60歳を過ぎて仕事と母親の介護を終えたあと、馬場さんは、以前から興味のあった秋田の方言を習ってみようと市役所に電話をかけました。紹介されたのは、方言を教える教室ではなく、昔話を語る人たちの会。ある日、語り終えた馬場さんに、司会の人が言いました。「馬場さん、なまってらね」。

寺田和子さん

寺田和子さん

第9回は、秋田で長く国語教師として教壇に立ち、現在も詩を書き続ける寺田和子さん。詩集の刊行や、詩誌「歴程」「密造者」の同人として活動する一方、退職後に昔話を学び、語りの世界にも親しんできました。ひとりの国語教師との出会いから、生きていくためのよすがとなった詩のこと。忘れられない記憶をお話しいただきました。