秋田市文化創造館

お知らせ

おおしまたくろう「滑琴狂走曲 in 秋田!(カッキンラプソディー・イン・アキタ)」が
やまなしメディア芸術アワードで優秀賞受賞

2022年度クリエイター・イン・レジデンスに参加したおおしまたくろうによる作品「滑琴狂走曲 in 秋田!(カッキンラプソディー・イン・アキタ)」が、やまなしメディア芸術アワード2023-24で、Y-SILVER(優秀賞)を受賞しました。同アワードは、高い表現力や想像力あるいは高度なデジタル技術の技能を有する人材育成を目的に、山梨県が主催。今回で3回目をむかえます。


やまなしメディア芸術アワード2023-24
主催:山梨県
後援:多摩美術大学、東京藝術大学大学院映像研究科、山梨大学、山梨日日新聞・山梨放送、テレビ山梨、エフエム富士、エフエム甲府
https://y-artaward.jp/


秋田市文化創造館のクリエイター・イン・レジデンス

当館が主催事業として行う「クリエイター・イン・レジデンス」は、秋田県内外から多様な分野の専門家が秋田市文化創造館に滞在し、地域コミュニティや来館者と交流しながらプロジェクトや作品制作を行う事業です。2022年度の公募で採択されたのは、おおしまたくろう「滑琴狂走曲 in 秋田!(カッキンラプソディー・イン・アキタ)」と臼井仁美「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」の2組。秋田市のまちなかを使った活動プランの制作・発表を行いました。


滑琴狂走曲 in 秋田!(カッキンラプソディー・イン・アキタ)

おおしまたくろうは《PLAY A DAY》をモットーに、身近なものを改変した楽器の制作と、それらを使った少し不思議なパフォーマンスを行うアーティストです。「滑琴(かっきん)」というスケートボードにエレキギターの弦をつけた楽器を開発して、街を楽譜に見立てて演走(演奏)してきました。
「滑琴狂走曲 in 秋田!(カッキンラプソディー・イン・アキタ)」では、秋田在住のスケーターや音楽家らの協力を得て滑琴と音響装置に改良を施し、文化創造館の1階にステージを設営。冬の秋田市内をテーマに、室内での複数人のパフォーマーによる「室内道楽(Street Chamber Music)」と、雪の積もった市内を走り回る「雪中演走(Rhapsody in White)」を演走しました。
 

おおしまたくろう「滑琴狂走曲 in 秋田!(カッキンラプソディー・イン・アキタ)」

当日は暖冬の影響で雪を使った演出ができなかったことに悔いが残っていたというおおしま。今年3月3日には、秋田市内の旧松倉家住宅を会場に、おおしまたくろう「滑琴追走曲 in 秋田!(カッキン・カノン)」上映会+トークを開催。「力ッキンラプソディ一」の記録映像と新たに収録した映像を組み合わせた上映会を行い、秋田での活動の軌跡について振り返る追走の機会を設けました。

おおしまたくろう受賞メッセージ

振り返れば、自作においてこれほど多くの人が関わった作品はなく、秋田で多くの方が前のめりに作品に関わってくださったことは、私だけの力ではなく、文化創造館という場所で、スタッフの皆さんが日常的に地域の方と親密な関係を築いてこられたからこそ実現できた作品でした。今回の受賞はスタッフの皆さんと一緒に得た賞だと思います。いつも手厚く活動をサポートしてくださりありがとうございます!今後ともよろしくお願いいたします。

秋田での滞在制作の様子

秋田での滞在制作を経て、クリエイターの活躍の場が広がることは大変喜ばしいこと。今後とも秋田市文化創造館のクリエイター・イン・レジデンスにご注目ください。

Profile

おおしまたくろう

サウンドマン。PLAY A DAYをモットーに、身近な道具や出来事を素材にした自作楽器の制作と、それらを組み合わせた少し不思議なパフォーマンスを行う。音の実験ワークショップ「SOUNDやろうぜ」主宰。2022年に秋田市文化創造館の公募事業「SPACE LABO2023」に採択され、2023年1月に秋田市文化創造館で「滑琴狂走曲in秋田!(カッキン・ラプソディー・イン・アキタ)」を発表。


クリエイター・イン・レジデンス
おおしまたくろう「滑琴狂走曲 in 秋田!(カッキンラプソディー・イン・アキタ)」

期間:2022年4月~2023年3月
会場:秋田市文化創造館ほか
主催:秋田市文化創造館
撮影:伊藤 靖史


【お問い合わせ】
秋田市文化創造館(指定管理者:NPO法人アーツセンターあきた)
〒010-0875 秋田県秋田市千秋明徳町3-16
TEL 018-893-6424
E-mail program@akitacc.jp