秋田市文化創造館

レポート

「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」
ギャラリートーク

クリエイター・イン・レジデンス2022にて滞在制作を行なった美術作家・臼井仁美による展覧会「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」に関するギャラリートークを開催しました。

人類学・神話学を専門とする石倉敏明氏をゲストに迎え、「ケズリカケ」についてや作家・臼井仁美の作品の魅力や制作について、読み解いていただきました。
①臼井仁美による展覧会解説(00:00:39
②石倉敏明による展覧会解説(00:18:36
③臼井×石倉の対談(00:39:58

《ギャラリートーク》
日時|12月17日(土) 15:00〜16:30 
会場|秋田市文化創造館 1階・コミュニティスペース 
ゲスト|石倉 敏明(秋田公立美術大学准教授、芸術人類学者、神話学者)

展覧会「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」

展覧会「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」では、まちなかの蔵や家屋を原木の採取場所に見立て、秋田市内から家具や道具などの原木となる素材を探します。採取した原木に、持ち主の意向も伺いながら美術作家の臼井仁美がケズリカケを施し、持ち主に返すプロセスを公開するものです。

本展では、臼井が秋田でのリサーチで出会った人たちや募集の呼びかけに応じた方からお預かりした木製品を原木に見立て、秋田市文化創造館とその周辺のまちなかに木々が立ち上がる風景を作ります。
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Profile

石倉 敏明 /秋田公立美術大学准教授、芸術人類学者、神話学者
1974年東京生まれ。明治大学野生の科学研究所研究員。1997年より、 ダージリン、シッキム、カトマンドゥ、東北日本各地で聖者や女神信仰、「山の神」神話調査をおこなう。環太平洋圏の比較神話学に基づき、論考や書籍を発表する。近年は秋田を拠点に、北東北の文化的ルーツに根ざした芸術表現の可能性を研究する。著書に『Lexicon 現代人類学』(奥野克巳との共著・以文社)、『野生めぐり 列島神話をめぐる12の旅』(田附勝との共著・淡交社)、『人と動物の人類学』(共著・春風社)、『タイ・レイ・タイ・リオ紬記』(高木正勝CD附属神話集・エピファニーワークス)など。

Profile

臼井 仁美 /美術作家
1980年東京都生まれ。 海洋生物資源科学科を専攻した大学を卒業後、2004年東京藝術大学入学、2010年同大学大学院を修了。
作品は主に木を素材とし、先史時代には木器時代があったことを想像しながら、人間の自然への眼差しに焦点をあて思考、制作をしている。
物事の成り立ちや起源を人間の植物との営みの中に見つめ、対象の分解、見立てや置換によって、国境や世代を超えることのできる解釈を探っている。

http://hitomiusui.tumblr.com/


Exhibition

展覧会「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」

日時|2022年12月7日(水)〜18日(日)9:00〜20:00
会場|秋田市文化創造館 1階コミュニティスペース
作家|臼井 仁美(美術作家)

デザイン|越後谷 洋徳 ・ イラスト|阪本 真千代
コーディネーター|岩根 裕子・齊藤 夏帆(秋田市文化創造館)
主催|秋田市文化創造館

◉まちなか展示◉
期間  11月23日(水・祝)〜12月18日(日)
会場 秋田市中心市街地各所(交点、ココラボラトリー、高砂堂、08COFFEE、のはらむら)
※会場によって期間や営業時間が異なります。

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「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」記録冊子発行のお知らせ

展覧会「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」の記録冊子を作成しました。
2022年の春から度々秋田を訪れリサーチした記録と、展覧会終了後に持ち主の元に帰っていくケズリカケ作品たちの記録を1冊にまとめました。

展覧会「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」の記録冊子
販売価格 : 1,500円(税抜)


【お問い合わせ】
秋田市文化創造館(指定管理者:NPO 法人アーツセンターあきた)
〒010-0875 秋田県秋田市千秋明徳町3-16 
電話|018-893-6424(9:00-21:00 /火曜日休館 ※休日の場合は翌日) 
メール|program@akitacc.jp