展示・滞在制作「山を手に取るは 山のホームセンターのはじまり」開催
秋田に暮らす人々やクリエイター、専門家が交わり多様な活動を展開するプロジェクト「PARK – いきるとつくるのにわ」では、「観察する」「出会う」「育む」「残す」の4つのプログラムを通して、人や出来事が出会い、創造的な活動の種が育まれ、表現や創造性に満ちた瞬間となって実を結び、文化の種となって街に環っていく、そのように秋田の文化的土壌をたがやしていくことを試みます。
〈身体0ベース運用法(安藤隆一郎)〉は夏、秋と秋田をめぐり、かつて生活のために山に入っていた人たちや、現在でも実際に山に入り材料を採取する樹皮細工やイタヤ細工職人の取材を実施してきました。この度は「観察する」参加クリエイターの〈身体0ベース運用法〉による展示・滞在制作の「山を手に取るは 山のホームセンターのはじまり」を開催します。
「山を手に取るは 山のホームセンターのはじまり」
■秋田市文化創造館展示:1月20日(金)〜1月28日(土)9:00〜21:00
※火曜日はお休み
■秋田市民市場展示期間:1月20日(金)〜1月21日(土) 5:00〜18:00
秋田市民市場_作家滞在:1月21日(土)11:30〜13:30
■場所:秋田市文化創造館1階、秋田市民市場(なんでも広場)
かつて人は暮らしに必要なものを求めて山に入っていった。自らの身体を使って山を歩き、素材を採取してきた。今、私たちが入っていくホームセンターとは違い、そこには身体を育む営みがあった。山の身体技法を求めて<身体0ベース運用法>は山で採取し、手を動かすことからはじめていった。本展ではその素材やそこから作り出した道具を展示します。
本展では秋田でのリサーチ内容を元にした展示と、<身体0ベース運用法>が行商人に扮し、秋田市文化創造館や秋田市民市場で滞在制作を実施します。期間中は作家も在中予定ですので、ぜひ足をお運びください。
▶︎2022年8月の活動レポートはこちら
▶︎2022年11月の活動レポートはこちら
Profile
身体0ベース運用法(安藤隆一郎)
2016年より染色作家 安藤隆一郎が始動した「ものづくりの視点」から考える身体論。「身体」と「もの」との関わりから生まれる感覚、運動、機能を「0」から見直し、人間が本来持っている「身体」の運用法を見出す。その「身体」とは医学やスポーツといった専門的なものではなく、私たちの身の回りにある「身体」のこと。身体0ベース運用法はアートが持つ多様なツールを使ってそれを翻訳し、伝えることで、「身体」の消えゆく未来へ向けてその可能性を問い直す。これまでに体験型インスタレーションの制作、発表やワークショップなどをおこなう。2021年より、京都府亀岡市を拠点に不要民具を救出し、活用するプロジェクト「民具BANK」を立ち上げ、地域に伝わってきた「身体」を見出すことを試みる。安藤は1984年京都生まれ、大阪在住。2009年京都市立芸術大学大学院工芸科染織専攻修了。現在、同大学染織専攻講師。
▶︎「PARK – いきるとつくるのにわ」についてはこちら
「PARK-いきるとつくるのにわ」の[観察する(クリエイターによるリサーチと表現)]ではつくることを日々実践し、日常の暮らしをユニークな視点で観察しつづけるクリエイター・アーティストが秋田市中心市街地を拠点としたプロジェクトを展開します。
【新型コロナウィルスの感染予防・拡大防止対策のお願い】
イベント参加の際には、次の事項についてご協力をお願いいたします。
・手指の消毒にご協力ください
・マスクの着用をお願いいたします
・咳エチケットにご協力ください
・発熱、咳込みなどの症状がある方は参加をお控えください。
○問い合わせ先
秋田市文化創造館(NPO法人アーツセンターあきた)
電話:018-893-6424
メール:park@artscenter-akita.jp
主催|秋田市
企画・制作|NPO法人アーツセンターあきた