秋田市文化創造館新ディレクターに芦立さやかが就任
2022.03.29
開館2年目を迎える秋田市文化創造館は、2022年4月1日付で運営チーム体制を刷新し、橋本誠(アートプロデューサー、2022年1月末日退任)の後任となるディレクターに芦立さやかが就任いたします。
芦立は、武蔵野美術大学芸術文化学科を卒業後、BankART1929(横浜市/2005-2007)、Residency Unlimited(ニューヨーク/2010年度文化庁新進芸術家海外研修制度派遣)、東山アーティスツ・プレースメント・サービス実行委員会(HAPS)事務局長(京都市/2011-2018)、沖縄県文化振興会プログラムオフィサー(那覇市/2018-2020)等を経て、2021年3月より秋田市文化創造館管理部に勤務し、文化創造館の立上げに従事。国内外における様々なアートプロジェクトや展覧会制作、アーティストのマネジメント、民間団体の活動支援等の豊富な経験をいかし、館長・藤浩志と連携し「出会い、つくり、はじめる場」としての秋田市文化創造館のこれからをリードしていきます。
また、開館して2年目を迎える文化創造館は、館を起点とした多様な活動をサポートする機能を強化することを目指し、チーム編成を再編して文化創造館をつかった事業の企画やまちに開いた新しい活動に挑戦したいと考える方々に伴走する「支援チーム」を新設。「つくる人」、「つくりたいと思う人」に寄り添います。
芦立さやかメッセージ
開放的で多角的に活用できるように改修された文化創造館は、建物としても機能としても唯一無二の存在として私自身も魅了されています。こういった場所でこのような大役を仰せつかり、優秀なスタッフと共に働くことは、楽しみであることであると同時に、改めて責任の重大さに身の引き締まる思いです。
改修された建物を利用することは、理想と本来の機能に距離があるなど一筋縄にはいかず、知恵と工夫が必要です。1年間この場所で働き、利用者と向き合いながら、対話し、手や頭を動かし、時に失敗も重ねつつ、それらをクリエイティブな瞬間と捉えていたと思います。誰かが何かを作ろうとするとき、それらを理解することはなかなか難しい。たくさんの言葉と時間をかける必要があるかもしれない。効率的にスピード重視に動くこの世の中で、少し立ち止まって寄り添い、何かに夢中になってみる。人や建物、様々なことと関わりながら、そんな時間が生まれる場所を目指していきたいと考えます。
そのため、力不足の身ではありますが、精一杯走り抜きたいと思います。今後とも文化創造館共々どうぞよろしくお願いいたします。
プロフィール
1982年北海道生まれ。武蔵野美術大学芸術文化学科卒業。 2005年よりBankART1929(横浜)で勤務。同時期に吉田有里と共にYOSHIDATE HOUSE(横浜)をオープン。BankART退職後、様々なプロジェクトで展覧会制作やアーティストのコーディネート等に関わる。2010年9月より1年間、NYに拠点を持つアーティスト・イン・レジデンスのコーディネートを行うResidency Unlimitedに文化庁新進芸術家海外研修制度派遣で参画。HAPS事務局長、沖縄県文化振興会プログラムオフィサーを経て、2021年3月より秋田市文化創造館(指定管理者:NPO法人アーツセンターあきた)勤務。