秋田市文化創造館

イベント・プロジェクト

PARK – いきるとつくるのにわ

日常をプレイする連続演習「プロジェクト・コモンズ!」

「プロジェクト・コモンズ!」はどなたでもご参加いただける全4回のレクチャー・実習プログラムです。

遊ぶように、演じるように、奏でるように、まちや日常と付き合ってみること。
思いのままに願いや未来を描き、自由に活動をはじめられるまちがあり日常があること。
そのように皆が分け合い、認め合う場としての秋田のまちや暮らしに向かって、
いま「プロジェクト・コモンズ!」が動きだします。

日常の中からテーマを見出し、着想する視点を学ぶ「観察編」
自分の思いを整理し、企画のイメージを描く「企画編」
フィールドとしてのまちに身体を投じ実感を探る「実行編」
アイデアや考えを社会へ投げかけ、意見を交わし合う「批評編」
多彩な講師と共に、企画をつくるための動きを一巡していきます。
この体験の中で日常や暮らしの中に活きる技や知識、繋がりが見つかるかもしれません。

演習紹介

演習1【観察編】|Local Book Shelf™を作ろう

日々を過ごすまちの新たな側面を「編集」という視点から観察し、日常を取り巻くさまざまなことやものを見つめ直します。
自分たちの活動場所をさらに面白くするにはどのような「目」が必要か。「見つける」から人に伝える「メディア」となるまでを考えるレクチャー・ワークショップです。皆さんとZINE(*小規模な出版物)の集積場所=Local Book Shelf™ をつくり、そこからそれぞれの目を通した日常の魅力を発信しましょう。

影山裕樹(編集者、合同会社 千十一編集室 代表)

日時|
①オンラインレクチャー|9月28日(土)15:00-17:45
②現地ワークショップ|1日目:10月12日(土)13:00-16:30、2日目:10月13日(日)13:00-15:00
会場|
①オンライン(*秋田市文化創造館 2階 スタジオBでもパブリックビューイングを行います。)
②アトレデルタ(秋田市保戸野原の町)
講師|影山裕樹(編集者、合同会社 千十一編集室 代表)


演習2【企画編】|「やりたい」からはじめる企画の育て方

ワークシートを使いながら、あなたの想いに基づいた企画の種を育ててみましょう。自分の興味や得意をみつめ、企画のイメージを描きます。あなたの企画が実現した時、まちにはどんな変化が現れるのか。企画のアイデアを具体化し、実現するための道筋を学ぶ2日間です。

平元美沙緒(まちづくりファシリテーター)

日時|1日目:11月17日(日)14:00-16:30、2日目:11月24日(日)14:00-16:30
会場|秋田市文化創造館
講師|平元美沙緒(まちづくりファシリテーター)


演習3【実行編】|秋田市を使うトレーニング

自分の企画を実現する場である秋田市を「使ってみる」ことで、この街を今一度捉え直してみましょう。企画書は一度端へ置いて、部屋を飛び出し即興的に街を使ってみることで、自分たちがいる場所とのかかわり方を再設定することを試みます。

日時|1月11日(土)10:00-16:30
[予備日:1月12日(日)]
会場|秋田市中心市街地 各所
講師|トモ都市美術館(幹事:トモトシ)

トモ都市美術館(幹事:トモトシ)

演習4【批評編】|ふりかえる、かんがえる、なげかえす

やってみたいアイデアや企画、試してみたいまちの使い方についてプレゼンテーションをしてみましょう。講師や参加者からのフィードバックが、企画を次のステップへと導いてくれるかもしれません。企画のアイデアにコメントを送り合う体験が、新たな繋がりや交換のはじまりになることでしょう。

日時|2月22日(土)13:00-17:00
会場|秋田市文化創造館
講師|藤浩志(美術家、秋田公立美術大学教授)

藤浩志(美術家、秋田公立美術大学教授)

期間| 2024年9月〜2025年2月
場所| 秋田市中心市街地 各所、秋田市文化創造館ほか
定員|15名
参加費|無料
申込方法| お電話(018-893-6424)または、以下のお申し込みフォームからお申し込みください。

・全4回の演習に参加していただける方を優先し、先着順での受付となります。
・各演習へ個別に参加をご希望の方はお申し込み時にお知らせください。(ご希望に添えない場合がございます。)


関連イベント|そうぞうの木を育てる

文化創造館の片隅にある「そうぞうの木」には、“秋田のまちでこんなことをしてみたい”という様々なアイデアが集まっています。
ひとつひとつのアイデアを観察し、企画の種として育てていくために分類整理をし、誰かからのコメントを募集するコーナーを展開します。あなたのアイデアにもリアクションが返ってくるかも。

日時|(展示)9月14日(土)〜2月22日(土)、(公開作業日)9月14日(土)14:00-16:00
会場|秋田市文化創造館 コミュニティスペース


○問い合わせ先
秋田市文化創造館(NPO法人アーツセンターあきた)
電話|018-893-6424
メール|park@artscenter-akita.jp
主催|秋田市
企画・制作|NPO法人アーツセンターあきた
令和6年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業



Profile

影山裕樹(編集者、合同会社 千十一編集室 代表)

1982年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。編集者、メディアコンサルタント。”まちを編集する出版社”千十一編集室 代表。アート・カルチャー書の出版プロデュース、ウェブ制作、著述活動の他、「十和田奥入瀬芸術祭」(2013、エディトリアル・ディレクター)、「CIRCULATION KYOTO」(2017、プロジェクト・ディレクター)など、紙やウェブといった枠を超え様々な地域プロジェクトのディレクションに携わっている。地域×クリエイティブ ワークショップ「LOCAL MEME Projects」の企画・運営、ウェブマガジン「EDIT LOCAL」の企画制作、オンラインコミュニティ「EDIT LOCAL LABORATORY」の企画運営なども。著書に『ローカルメディアのつくりかた』、編著に『あたらしい「路上」のつくり方』、共編著に『新世代エディターズファイル』など。大正大学表現学部専任講師。

Profile

平元美沙緒(まちづくりファシリテーター)

1983年、徳島県徳島市生まれ。高知・奈良で文化財建造物や伝統的町並みを通したまちづくりを学んだ後、2008年結婚を機に秋田に移住。教育委員会勤務等を経て、2015年よりまちづくりファシリテーターとして秋田県内のまちづくりワークショップのファシリテーター、グラフィック・レコーダーに従事。

Profile

トモ都市美術館(幹事:トモトシ)

トモ都市美術館はコロナ禍で展示機会を失ったトモトシが、自身の作品を見てもらうために様々な方に協力してもらいながら開館した私設美術館。トモトシ常設展のほか、都市を扱う美術館として、「人が出会える」状況をどう再設定するかを考えてきた。パンデミックがある程度の収まりをみせてからは、「面白いことはやっぱり路上で起こるはず!」という信念のもと、新しい都市の使い方を提案するつもりで活動している。
https://tomotosi.com/tomo-museum/

Profile

藤浩志(美術家、秋田公立美術大学教授)

鹿児島生まれ。京都市立芸術大学在学中演劇に没頭した後、公共空間での表現を模索。同大学院修了後パプアニューギニア国立芸術学校に勤務し原初表現と人類学とヤセ犬に出会う。バブル崩壊期の土地再開発業者・都市計画事務所勤務を経て土地と都市と人の欲望を学ぶ。全国各地で地域社会に介入するプロジェクト型の美術表現を実践。取り壊される家の柱で作られた「101匹のヤセ犬」、給料一ヶ月分のお米から始まる「お米のカエル物語」、家庭廃材を蓄積する「Vinyl Plastics Connection」、不要のおもちゃを活用した「Kaekko」「イザ!カエルキャラバン!」「Jurassic Plastic」、架空のキーパーソンを作る「藤島八十郎」、部室を作る「部室ビルダー」等。十和田市現代美術館館長を経て秋田公立美術大学教授、NPO法人アーツセンターあきた理事長