『一滴の雫から』
木工作家・日本画家によるインスタレーション
2025.11.19-29


『 一滴の雫から 』
〜木工作家・日本画家によるインスタレーション〜
一滴の水が生まれ、山に川にそして海に流れていく。雫の行く先々にはそれぞれ自然の中で暮らす命がある・・・
秋田県魚である「ハタハタ」(木工)と県内での保護活動が行われている絶滅危惧種「イヌワシ」(日本画)をモチーフとして制作した作品が展示されます。
それぞれ長きにわたり作家として活動を続けてきた木工作家と日本画家が、素材と対峙し制作してきた想いを二人展として、表現します。
どうぞ皆さまお立ち寄りいただき、生き生きとした空間で自然の息吹を感じてください。
木工・湊 恭太(工房201番主宰)日本画・稲澤 美穗子
「ハタハタ」
心象風景
誰もが持っている想い出でありながら、
時を経て薄れていってしまう感覚を覚えることが多くなってきました。
大切な人たちを失う気持ちにも似たものであり、
形に残しておきたい、と強く想うようになってきました。
今の自分の気持ちに無理がなく表現したい。
それが、今回の展示会を開催するきっかけになった想いです。
私の心象風景と共にあるもの、その象徴的なものがハタハタです。
秋田県魚であるハタハタ。
ハタハタには、それぞれの想いを皆さん持っていると感じます。
食材には留まらず、
ハタハタを巡る景色は、世代を超え、時の空気を感じます。
冬を迎える季節を想い、
ふるさとを想い、共に過ごした時間を思い出す。
いま、減少の危機に晒されているハタハタは多くの尽力により手立てを探しています。
ものづくり、表現を続けてきた私ができるハタハタへの想いの共有は、
自然の中で生きるハタハタ、
悠々と泳ぐ姿を想像し、形にすることだと感じています。
「一滴の雫」
当然ながら、人の懐にある想いはそれぞれ、その想いを雫で表現する。
それは・・・
森に落ちる始まりの一滴の雫であり、
それぞれの根幹に詰まった心の雫、
嬉しい涙っこの雫、
悲しい涙っこの雫、
孤独の塊の雫、
踏ん張る汗の雫、
想いの詰まった雫、
最後の一滴の雫。
雫の中をハタハタが、大自然の大海原で悠々と泳ぐ
工房210番 湊 恭太
日時|2025年11月19日(水)〜 29日(土) 9:00-21:00 ※最終日は15時まで
場所|1F コミュニティスペース
主催・お問い合わせ
湊 恭太
TEL:090-3520-8543
MAIL:kyota201@mj.scn-net.ne.jp