秋田市文化創造館

イベント・プロジェクト

石川直樹×伊藤俊治 クロストーク
『まれびと/風土/日本海』

石川直樹さんは男鹿半島の「ナマハゲ」、にかほ市の「アマノハギ」、能代市の「ナゴメハギ」、秋田市の「ヤマハゲ」を含む「来訪神(まれびと)行事」の撮影を続けてきました。2023年初頭には再び秋田で冬の伝統行事を撮影しています。
伊藤俊治さんは秋田市土崎生まれ。専門の美術史・写真史の枠を越え、アートとサイエンス、 テクノロジーが交差する視点から多様な評論活動を行なってきました。これまで故郷についてほとんど書くことはありませんでしたが、昨夏、雑誌に「秋田 その風土と世界性」を発表。きっかけは石川さんの写真だといいます。石川さんの写真の何が「秋田」について書くことを駆り立てたのでしょうか。
世界を旅してきた石川さんの秋田への眼差しと、伊藤さんの故郷を振り返る眼差しが交わるとき、どのような光景が見えてくるのか。風土について、新たな視野を浮かび上がらせるクロストーク。

日時:2024年1月14日(日曜)14:00 – 17:00
会場:秋田市文化創造館 1階コミュニティスペース
参加費:無料
定員:70名(先着順)
※定員に達しました。ただいま予備席のみお申し込みを承っております。予備席は会場の都合上、スクリーンが見えづらい・声が聞こえづらい場合がございます。(1月7日現在)
主催・申し込み先:秋田市文化創造館 電話:018-893-6424 メール:program@akitacc.jp

Profile

石川直樹(写真家)

1977年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。
2008年『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞。2011年『CORONA』(青土社)により土門拳賞。2020年『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)により日本写真協会賞作家賞を受賞した。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)、『地上に星座をつくる』(新潮社)ほか。
主な個展に『JAPONÉSIA』ジャパンハウス サンパウロ、オスカーニーマイヤー美術館(ブラジル/2020-2021)。『この星の光の地図を写す』水戸芸術館、新潟市美術館、市原湖畔美術館、高知県立美術館、北九州市立美術館、東京オペラシティアートギャラリー(2016-2019)。『K2』CHANEL NEXUS HALL(東京/2015)、『ARCHIPELAGO』沖縄県立美術館(沖縄/2010)など。作品は、東京都現代美術館、東京都写真美術館、横浜美術館、沖縄県立美術館等に収蔵。最新刊に『Kangchenjunga』(POST-FAKE)、『Manaslu 2022 edition』(SLANT)など。

伊藤俊治(美術史家、東京藝術大学名誉教授)

1953年秋田県生まれ。東京大学文学部美術史学科卒、同大学大学院人文科学研究科美術史専攻修士課程修了。専門の美術史・写真史の枠を越え、アートとサイエンス、テクノロジーが交差する視点から多角的な評論活動を行なう。
主な著書に、『20世紀写真史』(筑摩書房、1988年)、『20世紀イメージ考古学』(朝日新聞社、1992)、『バリ島芸術をつくった男 – ヴァルター・シュピースの魔術的人生』(平凡社、2002年)。
芸術、教育、社会活動に多数取り組み、異業種交流のデザインネットワークである東京クリエイティブの設立企画運営、異文化融合と共同創造の実践的教育機関である大阪インターメディウム研究所の企画運営、都市創造型のワークショップスタジオ/東京アート&アーキテクチュア&デザイン(ADD)スタジオのディレクション、国際交流基金国際展委員、文化庁芸術文化振興基金審査委員、東京都写真美術館企画運営委員、川崎市民ミュージアム収集委員、相模原市写真芸術祭特別運営委員、彩都国際文化都市企画委員、読売新聞読書委員、NTTインターコミュニケーション・センター・コミッティ、大阪インターメディウム研究所講座統括ディレクター、東京ADDスタジオのディレクター、2005年日本万国博覧会デザイン委員会委員長などをつとめる。