秋田市文化創造館

レポート

オープニングイベント
「秋田市文化創造館のはじまる日。」
開催レポート

開催日時:2021年3月21日(日)10:30-21:00
主催:秋田市文化創造館

2021年3月21日(日)、
秋田市文化創造館がオープンしました。
オープニングイベントとして開催した
「秋田市文化創造館のはじまる日」。
トークや館内ツアーのほか、
市民のみなさんと一緒につくった
オリジナルパフォーマンスの
お披露目もありました。

3月21日(日)当日は、10:30に開館。10:30〜13:30の午前の部、14:00〜18:00の午後の部、18:30〜21:00の夜の部に分け、午前の部には、展覧会「200年をたがやす」トークと館内ツアー、午後の部には、みんなで踊ろう「あきたすか!」のお披露目と、みんなの企画公開プレゼンテーション、館内ツアーを開催しました。

午前の部(10:30〜13:30)

展覧会「200年をたがやす」トーク(11:00〜12:30) 
会場:1階・コミュニティスペース内特設会場

全体監修を務める服部浩之氏とキュレーターによるトーク(撮影:草彅 裕)

秋田市文化創造館を主会場とする、秋田市主催の展覧会「200年をたがやす」。200年という幅で、生活・産業、食、工芸、美術、舞台の5分野を軸に、あきたを探る展覧会です。2021年3月21日(日)〜6月18日(金)は、「つくる」期間。秋田市文化創造館に5分野の活動拠点や制作スタジオを置き、創作過程を公開していきます。トークでは、各分野のキュレーターが展覧会について語り、市民からのエピソードを募りました。「つくる」期間の成果は、2021年7月1日(木)〜9月26日(日)に開催する「みせる」の期間に、展覧会を軸に公開されます。

出演:全体監修:服部浩之(インディペンデントキュレーター/秋田公立美術大学准教授)、空間設計:海法圭(建築家/株式会社海法圭建築設計事務所)、キュレーター:食-矢吹文子(のんびり合同会社)、工芸-田宮慎(合同会社 casane tsumugu)、生活・産業-尾花賢一、美術-藤本悠里子・舞台-島崇(NPO法人アーツセンターあきた)

館内ツアー(12:30〜13:30) 
集合場所:1階・コミュニティスペース

館内ツアーの様子。写真は旧県立美術館の受付だった2階ホール。曲げわっぱを使用した天井の装飾は当時のまま残されました(撮影:草彅 裕)

1階・コミュニテイスペースに集合し、3階のスタジオA3、2階のスタジオA1、ホール、スタジオB、屋外階段と、旧県立美術館から引き継がれたものと、生まれ変わった館内を建物の特徴やエピソードとともに案内しました。

2階のスタジオA1は、旧県立美術館の中で、藤田嗣治の『秋田の行事』を展示するためにつくられた空間です。展示、公演、上映、ワークショップ、滞在制作など、さまざまな用途に利用できるように生まれ変わりました。
「秋田市文化創造館のはじまる日。」には、午後の部で披露された、みんなで踊ろう「あきたすか!」のパフォーマンスの会場となり、今後は秋田市主催の展覧会「200年をたがやす」の会場のひとつとして多様な展示方法が試みられる予定です。

みんなで踊ろう「あきたすか!」お披露目の様子(撮影:草彅 裕)

午後の部(14:00〜18:00)

みんなで踊ろう「あきたすか!」(14:15〜14:30) 
会場:2階・スタジオA1ステージ

プレ事業「みんなで乾杯の練習」の企画として、昨年10月からスタートしたダンスと音楽ワークショップ「デイ・ダンス・クリエイション」と「カンパイ!オルケスタ」の集大成となるパフォーマンス「みんなで踊ろう『あきたすか!』」がスタジオA1でお披露目されました。

みんなで踊ろう「あきたすか!」お披露目の様子(撮影:草彅 裕)

途中、新型コロナ感染拡大の影響を受け、練習会を中止せざるを得なかったり、県外から参加してくださっていた方が直前に緊急事態宣言が出てしまったために参加できなくなってしまったりと、仕方のないこととはいえ、やるせない出来事もありましたが、なんとか、この日を迎えることができました。

みんなで踊ろう「あきたすか!」お披露目の様子(撮影:草彅 裕)

3階のギャラリーから優しいファンファーレが降り注ぐように奏でられ、パフォーマンスがスタート。明るくリズムを刻むドラムと、山村佑理さんの鮮やかなジャグリングでパッと場面が変わると、舞台の裏から次々にパフォーマーたちが登場、英心さんのカウントでイントロがはじまりました!

講師の英心&The Meditationaliesさんにご提供いただいた素晴らしいオリジナル曲「あきたすか!」には、一人ひとりの個性が光るアレンジやアドリブがたっぷり盛り込まれました。そしてダンスは、「秋田のハレとケ」ときいて思い浮かぶイメージから動きのモチーフを生み出し、それらがポリフォニーのように重なり、大きなうねりになって会場を駆け巡る大きなスケールのダンスに……。

新しく秋田市文化創造館として生まれ変わった空間に「魂込め」をしていただいたような、素晴らしい時間になりました。(担当:前田優子)

出演:ワークショップ参加者の皆さん、ダンスサーカス集団BAZAR(安達香澄、山村佑理)、英心 & the Meditationalies

みんなの企画公開プレゼンテーション(15:00〜17:00) 
会場:1階・コミュニティスペース内特設会場

秋田市中心市街地で実現してみたい「おもしろい企画」を公募し、1次審査を通過した7組の団体が最終審査となる公開プレゼンを実施。その結果、すべての団体が秋田市文化創造館と企画を一緒につくりあげていく「秋田市文化創造館パートナー」に認定されました。

みんなの企画公開プレゼンテーションの様子(撮影:草彅 裕)
みんなの企画公開プレゼンテーションの様子(撮影:草彅 裕)

各団体のプレゼンは、5分という短い時間でしたが、企画内容はどれもわくわく胸が踊る楽しいものばかり。ゲスト・コメンテーターからも団体を後押しする熱いコメントをいただきました。大勢のお客様にもお越しいただき、みんなで楽しい秋田の未来を思い描きました。

「秋田市文化創造館パートナー」は今後、さまざまなおもしろい活動を秋田市文化創造館はじめ、秋田市中心市街地で展開していきます。その様子は、秋田市文化創造館のwebやSNSなどで発信していきます。彼らの活動にご注目&応援をよろしくお願いします!(担当:島崇)

秋田市文化創造館パートナー認定団体(50音順)
・あそびのはじまり実行委員会「あそびのはじまりフェス」
・アンリミテッドカラー「秋田市 みつけ隊!のこし隊! byアンリミテッドカラー」
・NPO法人土方巽記念秋田舞踏会「イザベラバードの久保田紀行」
・酒泡酒泡(しゅわししゅわ)クラブ「みんなで輪になって踊ろう!」
・ストピリエゾン「ストリートピアノを使用した活動」
・全日本藪本積穂俳画協会 秋田教室「俳画って?」
・MAP「未文化想像リサーチプロジェクト」

みんなの企画公開プレゼンテーション ゲスト・コメンテーターのみなさん(撮影:草彅 裕)

ゲスト・コメンテーター:永田宏和(デザイン・クリエイティブセンター神戸 副センター長)、上田さやか(ヴィレッジヴァンガード秋田オーパ店 店長)、納谷信宏(秋田市文化振興課 課長)、斉藤一洋(秋田市企画調整課 課長)
司会:藤浩志(秋田市文化創造館 館長)

館内ツアー(17:00〜18:00) 
集合場所:1階・コミュニティスペース

午前の部と同じ内容で館内ツアーを実施しました。

夜の部(18:30〜21:00)

夜の部ではイベントは開催しませんでしたが、事前予約なくとも、自由にご来館いただける時間として館内を開放しました。明かりの灯った文化創造館の姿をお披露目したのもこの日がはじめてでした。

足元の悪いなかご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

information

「秋田市文化創造館のはじまる日。」
※午後の部、午前の部は予約制で各回100名の定員を設け、完全入れ替え制で各回終了時に消毒・清掃を行いました。

会期2021年3月21日(日)10:30-21:00
来館者数233名