秋田まちなか作戦室
『新しくなった佐竹史料館を見にいこう』
日時|2025年11月23日(日)
会場|秋田市立佐竹史料館

秋田に暮らす人々とともに、駅前エリアで行われる催しや文化活動を取材・発信・提案する「秋田まちなか作戦室」。
11月23日(日)には作戦室メンバーで、10月25日(土)にリニューアルオープンした秋田市立佐竹史料館を訪問しました。当日は、学芸員の齊藤志帆子さんにご案内いただき、リニューアル後の見どころや展示のポイントについて、ひとつひとつ丁寧に紹介していただきました。
佐竹史料館リニューアルオープンについて

(佐竹史料館 学芸員)
秋田市立佐竹史料館は、平成2年の開館以来、佐竹家や秋田藩の歴史・文化に関する資料の収集や展示などを行ってまいりましたが、令和4年から休館して現地での建て替え工事を進めてまいりました。
令和7年10月25日にリニューアルオープンを迎えた佐竹史料館は、従来に比べ、建物の大きさや展示室の広さなどが大きくなり、より多くの所蔵品を展示できるようになりました。城下町の変遷を映像でたどるプロジェクションマッピングや、タッチパネル式の名品データベースなど、新しく導入したデジタルコンテンツも活用し、わかりやすく親しみやすい博物館となりました。
また、千秋公園を一望できる展望テラスやミュージアムショップも新たに併設し、千秋公園を中心とした歴史観光の拠点としてもお楽しみいただけます。




「まちなか作戦室」メンバーによる見学レポート
新しくなった佐竹史料館に入り、まず、秋田杉を使った、重厚感のある趣と、大きな窓から紅葉で色づいた千秋公園の庭の木々が視界に入り、明るくてホットする空間が広がっていました。ワクワクする気持ちと同時に、ここで一息つきたい、という安堵感を覚えました。入口からバリアフリーデザインも施され、また外国人客が気軽に入れる翻訳表示もされており、だれも取り残されることのなく、史料館に受け入れられていることがとてもうれしく思いました。
史料館の展示は、プロジェクションマッピングを活用して、秋田市内の歴史を現在の街並みに照らし合わせてみることができ、時代の変遷をこの目でみることができました。また、歴代藩主の甲冑を360度見られる展示は、来場者の目線の高さで、その当時の趣を肌で感じることができました。佐竹史料館の歴史を通して、多くの人の集いの場になる空間でした。(佐藤邦子)
以前の佐竹史料館は昭和33年築だったそうで、年々老朽化が激しくなる建物で歴史ある名品を保管されるのは、私たち一般人には計り知れないご苦労があったかと思います。
新しい建物では、歴史好きな方はもちろん、私のような素人でも楽しく見学できる工夫が随所にありました。プロジェクションマッピングやタッチパネルのモニターは見応えがありましたし、甲冑を四方向から見ることが出来るガラスは低反射式タイプのためそこにガラスがあるとは思えないほど、手を伸ばしたら甲冑に触れることが出来るのではないかと思えるほど透明なガラスでした。さらに学芸員さんの説明のお陰で、展示物説明には記載のないちょっとした豆知識も勉強になりました。
ぜひ1人でも多くの方に学芸員さんの説明付きで見学して頂きたいです。 (SEN)

(提供|秋田市立佐竹史料館)

(提供|秋田市立佐竹史料館

(提供|秋田市立佐竹史料館)

(提供|秋田市立佐竹史料館)
①低反射(高透明!)ガラスの四面から甲冑を見られる展示があり、横や後ろからじっくり見れておもしろかった。
②「名品データベース」などが見られるタッチパネルがあり、ちょうど家族で来館していたお子様がタッチして見ていた。これは子供にも見やすくていいなと思った。
③入館してすぐ手前に売店があり、佐竹史料館オリジナルグッズや秋田犬グッズなどお土産もあった。展示室に入らなくても気軽に立ち寄れそう。
国宝なども展示できる施設になったということで企画展も楽しみにしたい。(ウェンディ)
今回の見学は、自分が生涯を過ごした街の歴史をより深く知るという意味で、とても意義深いものでした。展示は数十点に及び、どれも興味深いものでしたが、その中でも特に心を引かれたものや気になったものをさらに掘り下げていくことで、知識が一層深まるのだと感じました。
例えば「眠り流し」の絵。そこに描かれているのは、十字に組んだ竿に提灯を吊り下げた様子で、竿燈の原形を思わせます。しかし説明文には「竿燈」ではなく「眠り流し」とあり、しかも「ねぶり」ではなく「眠り」と記されていました。
こうした点に「なぜ?」という疑問が膨らみ、さらに知りたくなりました。
今後、より詳しい解説が加わることを楽しみにしています。
また、季節を変えて訪れれば、きっと新たな発見があるだろうと期待しています。(鈴木 寿)


まず初めに、本見学を企画・調整してくださった藤本さんと小野地さん、案内してくださった学芸員の齊藤さんに心より感謝いたします。佐竹史料館を見学して、秋田400年の歴史を学び、秋田市は、江戸時代より作られた街並みが引き継がれていることを知ることが出来ました。自分が住む街がかつてどのように繁栄してきたのかを学べる素晴らしい施設でした。秋田市に住む方にこそ、ぜひ体験してほしいです。
私のおすすめ見どころベスト3
1 プロジェクションマッピング
2 義宣の甲冑
3 御指物絵図
義宣の兜の前立ては、縁起物として前にしか進まない毛虫がモチーフに!
御指物絵図は、秋田藩の家臣それぞれの旗印が書かれた絵図です。
みなさんのお気に入りを見つけてください。(五十嵐嘉蓮)
たまたま秋田に生まれて、なんとなく暮らしている。ずっと住んでいるのに知らないことが多いことは知っていました。外の世界を知ることでこそ広い視野が持てると思っていました。
佐竹史料館では、江戸時代の秋田の産業や政策、歴代藩主の取組について、映像やタッチパネルで分かりやすく学ぶことができました。街の様子や町人の表情が生き生きと映し出され、400年以上前なのに身近に感じられました。今につながる祭りや産業の過程に触れる時間はただただ楽しく、最後の歴代藩主の映像はエンドロールのようで先人への感謝と敬意に感動しました。
江戸の秋田を知り、現代の秋田の景色が違って見えました。視野は外の世界を知るだけではなく、足元を知ることでも広がるのだと思いました。また行きたいと思います。(さわ)
新しくなった史料館では、3千点を超える所蔵品の中から厳選された展示品を通して、秋田の歴史の積み重なりと触れることができます。展示室に入ってすぐさま目に飛び込んでくるのは、佐竹氏が長い年月をかけてつくり出した久保田城城下町のプロジェクションマッピング。発見されている地図史料が重なっていくことで、現在の秋田の町に至るまでを視覚的に分かりやすく知ることができます。
──じゃあ、そんなわたしたちの町をつくり出した佐竹氏ってどんな人たちなの? 佐竹氏がつくった秋田の町は、どんな町になったの? 地図から膨らむ疑問に、その周りにある展示たちが答えてくれる。行けば秋田市についてくわしくなれる場所─それが、新しい佐竹史料館です。(タキタレミ)

〜初見から行っても楽しめる空間作りの工夫〜
自分が住んでいる歴史について普段学ぶ機会や知るきっかけも少ないと思うし、私もそのうちの1人だったのですが、足を運ぶことで見えることもあり、プロジェクションマッピングやタッチパネルを使った地図や人達が住んでいる背景を知るのがわかりやすく、昔と今とを置きかえて考えることが出来ました。また、QRコードを読み込んでガイド情報を知ることが出来るなど現代ならではのデジタル化を感じました。会場内が広くなったからこその空間デザインも変わり、今までは正面だけの展示だったものが、360°角度を変えて見れたりするのも楽しかったです。
〜今後の可能性として〜
・展望テラスを使った空間作り(イベントや催し、市民の方が気軽に休める場所)
・ミルハス、文化創造館、千秋公園の運営の兼ね合いもあるかもしれませんが合同イベント開催やイベントに限らず普段からでも気軽に立ち寄れる場所になれば嬉しいです。
・二の丸前の売店が移転したことによって、今まで利用していた方が中に入りづらくならないかの心配もあります。(犬も店内に入って買いものをしていた様子だったので)
・室内に限らず、建物外にも休憩スポットを充実させてほしいです。(happy)

今回の訪問を通して、まちなかと文化施設とのつながりや、秋田の歴史の奥行きを改めて感じることができました。リニューアルした佐竹史料館で、ぜひみなさんも展示を巡りながら、秋田の歴史やまちの魅力に触れてみてください。
編集|小野地瞳(秋田市文化創造館)
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