秋田市文化創造館

開館によせて

秋田のお祭りと日常の喜び

あきたのハレとケ

絵・渡邉良重

秋田は文化の宝庫です。
秋田には数々の祭りがあり、
そして暮らしの中に文化が満ちています。
藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」にも、
日吉八幡神社の秋の例祭、
太平山三吉神社の春の梵天奉納祭、
夏の竿燈などの祭事と、
秋田の日常の暮らしが描かれています。
このたび渡邉良重さんに、
秋田の今日の非日常(ハレ)と日常(ケ)を
絵にしていただきました。
その一部を公開します。

秋田銀線細工

江戸時代初期から秋田では鉱山の開発が進められ、豊富な金銀が供出されました。歴代藩主の保護奨励のもと、久保田城下には職人町ができ金工師が集まり、主に武家向けとして刀装具や装身具などの金銀工芸が盛んでした。秋田銀線細工は、細く線状にした純銀の「銀線」を、伝統技術とデザイン性を用い加工した、清楚で凛とした美しさのアクセサリーが人気です。

Profile

Yoshie Watanabe○1961年山口県生まれ。山口大学卒業。DRAFTを経て植原亮輔とともに2012年にKIGIを設立。グラフィックデザインのほか、ほぼ日とファッションブランドCACUMA、滋賀県の伝統工芸職人とプロダクトブランドKIKOFを立ち上げるなど、プロダクトやファッションデザインも手掛ける。プライベートでも制作を行い、展覧会の開催や作品の発表をしている。2015年東京・白金にショップ&ギャラリー「OUR FAVOURITE SHOP」をオープン。絵本『BROOCH』『UN DEUX』『ジャーニー』『しんじゅのこ』や作品集『キギ/KIGI『『KIGI_M』を刊行。東京ADCグランプリ、D&AD金賞、NY ADC金賞、第19回亀倉雄策賞など受賞。

記事

秋田駅前の使い方を想像するミーティング

秋田駅前の使い方を想像するミーティング

秋田駅ビル アルス地下に設けられた「あきた まちのえき」を会場に、秋田駅前エリアの未来について語り合う「秋田駅前の使い方を想像するミーティング」を開催しました。 「あきた まちのえき」監修者の西原珉氏(東京藝術大学 准教授 / 秋田市文化創造館 館長)によるイベントレポートを公開します。

デモンストレーション+トーク「大地とつながるひと皿」レポート

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農家・沢田石武瑠さんとフレンチシェフ・渡邊健一さんによるトーク、そして沢田石さんの九条ネギを題材に、素材の魅力を活かす料理のデモンストレーションを開催。秋田の文化の発信に取り組まれているフリーパーソナリティ、地域文化コーディネーターの椎名恵さんによるイベントレポートを公開します。

クロストーク「秋田、能登、クンストハンドヴェルク (アートと工芸)」レポート(後篇)

クロストーク「秋田、能登、クンストハンドヴェルク (アートと工芸)」レポート(後篇)

太平山三吉神社総本宮斎館にて開催された、土崎出身の美術史家である伊藤俊治氏と、輪島塗師の赤木明登氏によるトークイベントのテキスト化です。三部構成となります。
後篇では、芸術人類学者の石倉敏明氏が加わり、創造、戦争や災害による破壊、再生を絶え間なく繰り返してきた人類の営みや、今日におけるアーカイブの復権の意義などについて話しました。