秋田市文化創造館

レポート

2023年度 秋田市文化創造館 外部評価委員 テキスト

新しい活動や価値を生み出していくことを基本理念に据える文化創造館では、「管理の効率化」や「市民の平等な利用」を主軸とする既存の指定管理の評価指標のみでは測りきれない成果がうまれていると実感しています。県内外の文化芸術、まちづくり、教育等の多様な分野の専門家を招き、文化創造館の成果や課題について議論を蓄積する場として、2022年度より外部評価委員を設置し、委員の方々から多様な評価コメントをいただきました。

委員メンバー(五十音順、敬称略)

上松 留美(ハラッパAFTER SCHOOL 代表)
小倉 拓也(秋田大学教育文化学部 准教授)
工藤 尚悟(国際教養大学 准教授)
林 千晶(株式会社Q0 代表取締役社長)
三浦 崇暢(秋田市仲小路振興会 副会長)
山本 麻友美(京都市文化政策コーディネーター / 京都芸術センター副館長)


上松 留美

 「旧県美がリニューアルしたらやってみたいこと」を参加者同士で想像し、自由度の高い持ち込み企画や周辺地域との連携などに興味をもち期待をしたのは創造館オープン前のワークショップでのこと。3年経った今「旧県美」という言葉が懐かしいと思うほど、文化創造館は自分の中で今までにない新しい感覚の場所という認識になった。コロナ渦という特殊な時期に3年間でここまで築き上げてきたのは創造館に関わる方々のアイディアと努力の賜物だと思う。 

 ハラッパの子どもたちで出店した「千秋ノ市」やイベント等で、自分のやってみたいことが実現できる場所としてのびのびと活動をさせてもらった。販売する商品を考えたり売ったり、お金を稼ぐことの大変さや楽しさを知るなど、本物の体験を世代や立場に関係なくチャレンジできる場所があるということは、子どもたちの好奇心を駆り立て、街や人に積極的に関わっていこうとする力が育つのではないかと思う。一方で、他との交流があまりできてないので引き続き模索しながらよい関係を築けていけたらと思う。

 みんなにとって心地よく五感で何かを感じる場であってほしいと思う。どの人にも開かれた空間だからこその工夫が必要だと感じる。ただの学習室はどこにでもある。偶然の出会いから始まる「何か」があってもいい。テーブルを使っている学生に「ちょっとイベントの準備を手伝ってくれない?」というようなコミュニケーションが自然にできるような創造館ならではの仕組みがあっても面白いと思う。ぜひお手伝い文化を。

 新しくなったショップ(〇HAJIMARU)で委託販売をさせていただくようになった。丁寧な商品紹介やワークショップ企画のアドバイスもありがたい。秋田にまつわる商品や単発で様々なお店の出店やコラボがあり、いろいろな人との関わりが見えて面白い。 カフェやショップと連携し、当方でも協力させていただいた作家さんによる「まちなか展示」やイラストレーター福田利之さんの作品をテーマに繋いでもらったワークショップ主催など、垣根を越えたつながりもとてもよい経験となった。風通しのよいショップ&カフェが創造館のアンテナとなり、足を運ぶきっかけとなっているのではないか。今後はさらに、創造館から佐竹小路→広小路、佐竹小路→通り町をつなぎ、この芸術文化ゾーンでモノづくりやショップ巡りなども楽しんでもらえるような、エリアとしての魅力発信を期待したい。

Profile

上松 留美 Rumi Uematsu
秋田市千秋矢留町の学童保育施設「ハラッパAFTER SCHOOL」代表。またヨーロッパ製玩具のセレクトショップ「PLAY+TOYS のはらむら」を運営するほか、こどもの探究心や好奇心・創造力の芽を伸ばすイベント「あそびのはじまり」をプロデュース。秋田県社会福祉審議会児童福祉専門分科会委員。秋田市中小企業振興推進会議委員。秋田市行政改革市民委員会委員。

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小倉 拓也

 あらためて、秋田市文化創造館は稀有な場所であると感じる。今年度は外部評価委員(小倉)自身が利用者という立場から文化創造館に関わる機会があったが、それぞれに専門的なバックグラウンドを持ったスタッフの的確で丁寧なサポートは、他の公共施設では得がたいものである。同時に、空間や備品の利用料金のリーズナブルさは、やはり公共施設ならではのものである。公共施設では得がたい専門的、良心的サポートと、公共施設ならではの敷居の低さ、アクセスビリティとの両立こそが、文化創造館の特異性だと言えるだろう。堅調な利用者数やヒアリング調査での高い質的な評価が示すように、文化創造館の思想、取組み、成果は、着実に市民に理解され、受け入れられている。今後も文化創造館には、収益等の指標にとらわれることのない、真に文化的な役割を担っていってもらいたい。

 他方で、いわゆるポストコロナ期の文化施策として、積極的に打って出るべき点もあるように思われる。外部評価委員会でも報告されたように、国内外からのアーティスト・イン・レジデンス(AIR)の可能性は、広く現代の文化施設の機能という点でも、秋田の置かれている社会的状況という点でも、具体的に現実化していくべきだろう。これに関しては、アーティストの国際的な受け入れ態勢の構築が不可欠だが、単に外国語のできるスタッフを採用するというだけでなく、文化創造館のスタッフを海外のAIRに派遣し、現地での制作活動、AIRシステムの勉強、ネットワーキング等に従事させることで、その経験を文化創造館の取り組みに活かすことが望ましい。秋田市には、グローバリゼーション下の現代の文化施設のスタンダードと、秋田の人口減少等の社会的状況に鑑み、豊かな自然と文化を誇る秋田のブランディングの有効な方策としても、これを予算面で前向きに考えてもらいたい。

 以上のことには、地に足のついたある程度中・長期的な取組みが必要であり、それゆえ契約期間が短く収入が不安定な現在のスタッフの雇用形態の改善が必要である。秋田が頭を悩ませている人口流出の要因には、専門的なスキルを活かすことのできる働く場の不足や、それに見合った賃金が得られないことなどがある。そんななか、文化創造館は、専門的なスキルを持つスタッフがいて、それを活かすことのできる場である。文化創造館は、そのような意味でも、私たちが生きる秋田の持続可能性にとって重要な場所であり、秋田市には、この好機を逸することなく、スタッフが息の長い活動をとおして秋田で活躍できるよう、それらに相応しい契約、雇用、労働の形態を提供してほしい。

Profile

小倉拓也 Takuya Ogura
秋田大学教育文化学部准教授。博士(人間科学)。専門は哲学・思想史。美学や精神医学などの研究も踏まえて「形」や「リズム」の哲学に取り組んでいる。著書に『カオスに抗する闘い――ドゥルーズ・精神分析・現象学』(人文書院)など。

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工藤 尚悟

 今年度の評価委員会では、冒頭に「文化創造館らしさとは何か」という点を模索しているという投げかけが、事務局側からあった。この問いへの回答を念頭に置きながら、以下、三点について述べる。

1.つくっているところに関わる
 文化創造館の基本方針に「すべての人にひらかれた創造環境をつくる」がある。この方針は、文化創造館が、何かをつくっているところや創造しているところに関わることができる場であることを通じて体現されているだろう。これは、既に出来上がっているものを鑑賞するための静的な場とは異なり、ある活動の途中段階に参加することができる動的な場であること意味する。ここでの活動は、決して芸術活動に限定されるものではなく、あるテーマについて語り合う場や、小物や書籍などの品物を介してのやりとり、ひとりノートに向き合う時間も含まれる。つくっているところに関わることができる場として創造館があることで、文化が触れるものとしてではなく、関わって自らつくることができるもの、という感覚が、人々の意識のなかに根付いていくのではないだろうか。

2.文化施設としての開き具合と閉じ具合
 文化創造館が何かをつくることに関わることができる場として在ることができる理由は、文化施設としての開き具合と閉じ具合に関連している。貸し会場ほどに開いてはいないが、選別された作品のみを展示するというほどに閉じてはいない。空間的にも規則的にも、利用者の活動を制限するものが文化施設としては最小限でありつつ、同時に文化創造館独特の空気感がある。こうした運営スタイルに「どうやったらそんなことが可能なの?」という疑問を持ち、より詳しく知りたいと思う人がいるから、講演依頼や視察が増えている。関心を寄せてくれる他県の文化施設や業界人が鏡の役割をしてくれるお陰で、彼らとの対話のなかから、文化創造館らしさが徐々に明らかになっていくだろう。

3.アーツ(arts)を見つける
 文化創造館に対する認知度を上げるために、時にはアートという文脈を離れたところで施設紹介ができればよいのではないか、という指摘がヒアリング調査のなかにあり、とても大切な視点だと思った。私自身は、「芸術」を意味する「アート(Art)」ではなく、「術」を意味する複数形の「アーツ(arts)」の場としての文化創造館、という意味合いが大切だと考えている。ここでの術は、人が感じたことや考えたことを表すための方法である。日に日に暖かくなってくる頃の気持ちの高まりや、他者との対話のなかで感じたこと、静かな冬の間にひとり考えにふけったことなどを表現する術を持てたなら、それは人々の自己肯定感につながるだろう。文化創造館が、一人ひとりにあったアーツ(arts)を見出すことができる場であって欲しいと思う。

Profile

工藤尚悟 Shogo Kudo

国際教養大学国際教養学部グローバル・スタディズ領域・准教授。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了(博士・サステイナビリティ学)。南アフリカ・フリーステート大学アフロモンテーンリサーチユニット客員研究員。専門は、サステイナビリティ学、開発学、教育学、地域づくり。秋田と南アフリカ・ザンビアの農村地域を行き来しながら、異なる風土にある主体の邂逅から生まれる“通域的な学び(Translocal Learning)”というコミュニティ開発の方法論の構築に取り組んでいる。秋田県能代市出身。近著に『私たちのサステイナビリティ:まもり、つくり、次世代につなげる』岩波書店。

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林 千晶

 外部評価委員として、秋田市文化創造館の特筆すべきこと、つまりここは何がどう特別なのか、何が特徴なのかを考えている。市民にとって、「公共施設」と「美術館」は全く違うもの。市役所など公共施設は全方位に「開く」ことが不可欠。一方、従来の美術館は興味関心を持っている人以外には「閉じている」印象がある。そんな公共施設と美術館の「間」に文化創造館が位置していることが面白さにつながっているのではないだろうか。市民に開こうとしているが、かと言って公共施設のように開きすぎていない。文化創造館がこういう方向に向かっていきたいという意思が企画などから見え隠れしているが、貸館もあるから全面的に方向性を示しているわけでもない。その微妙なバランスによって生まれていることが、特徴なのではないか。つまり、文化創造館は公共でも、美術でもなく、その間にあるもの。それはもしかしたら「文化」という言葉が当てはまるかもしれない。その文化には、アートも、生活も含んでいる。そしてスタッフが「何でもやってよい」という柔軟な態度を示していて、それが文化創造館の「文化」になっているのも素晴らしい。

ただ広報についてはまだ課題を感じる。例えば、「CRM(Customer Relationship Management)」には力を入れているだろうか。現状、施設利用者数も事業数もキャパシティの限界になるほど実施しているのではないかと思う。しかしウェブサイトのアクセスやインプレッションは思っているより伸びていない。もしかするとCRMをきちんと考えていないことが原因ではないか。CRMに着手すると、例えば事前に登録してもらった人を属性に振り分けて、関連情報を的確に発信することができる。アーティスト向けにレジデンス公募開始の案内をしたり、以前イベントに参加した人に新しいイベント情報を流したり。専門家でなくても、担当を配置すれば必ず改善する領域なので、日頃から意識して、もっと届けたい人に情報を届けてほしい。

なおアーティスト・イン・レジデンスを行う方向を考えていると聞いたが、ぜひ実施した方が良いと思う。滞在者が有料で活用する方法も可能性がある。私が出資している会社では、1カ月約10万円の利用料をとるが、1年先まで予約が埋まっていると言っている。視察対応についても、有料でやっているところは多い。有料だとしたら、どういうサービスを提供するかをクリエイティブに考えてみる。視察対応が増えてきたから、やむなく有料にするということであってほしくない。良いサービスを提供する、そのかわり有料にするという考え方。継続しやすい方法を考えつつ、間にある「文化」をどんどん展開していってほしい。

Profile

林 千晶 Chiaki Hayashi

株式会社Q0 代表取締役社長。花王を経て、2000年に株式会社ロフトワークを起業、2022年まで代表取締役・会長を務める。退任後、株式会社Q0を設立。秋田・富山などの地域を拠点において、時代を代表するような「継承される地域」のデザインの創造を目指す。グッドデザイン賞審査委員、経済産業省「産業競争力とデザインを考える研究会」などを歴任。森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す「株式会社飛騨の森でクマは踊る」取締役会長も務める。

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三浦 崇暢

 私が秋田市文化創造館(以下「創造館」とする。)について昨年に引き続き外部評価させていただくにあたり、昨年の外部評価委員会指摘事項への取組状況、そして創造館が今後課題としている管理運営の基本方針を元に評価していきたい。

 まず、昨年の外部評価委員会指摘事項への取組状況について見ていく。ネットワーキング、多世代交流、トラブル対応の指摘項目は8割方なんらかの対応をしていることが伺える。今年1年間の取組みに対する成果が出たのだと評価する。中でも創造館についての県外講演が複数回行われていることは、県外の方々が創造館について興味を抱いている表れであり、通常の公共施設以上の潜在力があることを示す指標だと感じる。一方で、従業員への労働環境の指摘事項については多少の課題が残っているようだ。次段落からはこの労働環境に的を絞り評価していく。

 創造館のように来館者から相談を受け、一緒にイベントを創造・実施していく過程ではどうしても属人性が高くなってくるし、むしろ高くならないと仕事にならない。商店を例にとってみたとき、非対面販売が進む昨今にも関わらず、依然商店にはお客様が来店される。では、なぜわざわざ店頭に人がくるのか。お客様は店主または従業員に会いに来るのだ。店頭の人間は、経験上このお客様にはこの色が合う、あのお客様はこのような服が好みだ、など来店される方の嗜好を知っている。だから商売が成り立つのだが、その反面どんどん属人性が高くなってくる。これは当然のことであり、お客様に寄り添えば寄り添うほど必然になってくる。

 まちのクリエイティブのハブになろうと、市民1人ひとりに対して親身に相談対応し創造活動を実施することで、最終的に多くの人にひらかれた創造環境をつくることができるのだろう。これは創造館の基本方針として掲げられている内容である。そして、これらのことの最前線にいるのは創造館の従業員である。より良いコーディネートの先にひらかれた創造環境があるとすれば、属人化されたノウハウの共有がカギになり、そのためにはチームの結成とメンバー間のコミュケーションの徹底が重要と考える。些細なことが言える仲でないと1つの事業を大成させることは難しい。部分部分は縦割り組織であった方が取り回しが良いこともあるが、現場単位では横割りで動く方が一体感が出て不満も出にくい。 上述した内容はどの企業でも苦戦していることと思う。ただ、外部評価委員会に参加し様々な話を聞くと、創造館の次のステップには必要不可欠な要素かと考える。これらの内容は営利企業にとっても永遠の課題であり、これを公共施設の創造館に求めることは適切かどうか正直分からない。しかし、これらの事を課題として捉え、秋田の文化創造に貢献していきたいという気持ちは十分に伝わってきており、今後も頑張ってほしいと心から思う。

Profile

三浦 崇暢 Takanobu Miura

仲小路振興会 副会長。秋田市生まれ育ち。大学卒業後は、大手製薬メーカーの営業として就職。2014年に秋田へ戻り、家業の有限会社三浦産業(不動産業)に入社し現在に至る。秋田市中心街のスキマ空間、公園、空き物件の活用を好き勝手に考えて実行するゆるい有志の集団「堀を語る会」で活動中。

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山本麻友美

 文化施設において、運営の効率化と、プログラムの面白さの両方を実現することは、実はとても難しいことなのではと考えるようになりました。そして、秋田市文化創造館はその難しい道を工夫しながら着実に進んでいると感じています。
 文化施設を安全に効率的に運営しようとすると、しっかりとしたルールが必要で、しかし同時にそこからはみ出してしまう、あるいはこぼれ落ちてしまうものがあるのも常です。余白を残しつつ自由にふるまえる場や空気感を維持することは、とても重要かつ困難なことです。そして、そのような状態を維持するには、そこで働く人々の知恵や経験、アイデアが不可欠です。このことは、どこにも書かれていない、マニュアル化もされていない、文化施設の極意なのかもしれません。
 アートの現場で、そういう場や空気感を、いい加減さや不信感ではなく、思いやりや自由として体現することの偉大さを、アートマネジメントに関わる者としてもっと伝えていく必要があると感じました。その困難に真摯に立ち向かう同志として秋田市文化創造館を心強く思っています。

 ヒアリング調査の中にあった「開かれていて⾃由に⼊りやすい空間。何かしたいと思ったときにできる場所があるのが良い」「『開放的で良い空間だな』という印象。いろいろできそうな感じがした。」「気軽に様々なことをチャレンジできる」「『よくわからないけど、とりあえずやってみたいという⼈』にとって⼤事な場所。」といった意見は、秋田市文化創造館を特徴づける大切な意見だと思います。そのような場所が都市の中にあることによる価値を多くの方とさらに共有していく必要があると感じました。

 アーティスト・イン・レジデンスもそうですが、文化的な事業というのは、手間がかかるものです。効率的に生産性を高めることで解決できることのある一方で、正反対な地道で面倒なことの積み重ね。アートマネジメントにおけるシャドウワークとでも言うような、外からは見えないちょっとしたコミュニケーションや細かい地味な作業は、現場のスタッフが個々に担い、成果や業務にも入れられないようなものが多いのが現状だと思います。
 何でもそうですが、ルールを整えて、それに添った形で杓子定規に運用する方が効率的で、働く人にとっては楽でもあります。さらにいうと、放っておくと、その《きちんとした》運用が主流になってしまう。それらは「正しく」、また、正しさは力でもあるからです。

 日本においては、アートセンターは、美術館や劇場のように法律で定めがないことからも決まった形がありません。曖昧なものだから脆弱な部分もありますが、逆に言えば、自由で可能性は無限にあるのではないでしょうか。
 スタッフの方からご質問のあった先鋭的で実験的なプログラムについては、本当にその時に必要だと感じたものを取り上げることで生まれるものだと考えています。社会の中で、疑問に感じること、素晴らしいと思ったことを、今、誰かと考えなければならない、共有しなければならない、といった強い思いから立ち上がるものは、大抵面白いです。流行に乗る必要はなく、新たにムーブメントを作ることができる、発信することができるのが、文化施設の魅力でもあります。秋田市文化創造館のさらなる活動に期待しています。

Profile

山本麻友美 Mayumi Yamamoto

京都芸術センター副館長、京都市文化政策コーディネーター。2000年の開館当初から、京都芸術センターにて国際共同プロジェクトや展覧会等、若手芸術家の育成、支援を目的とした多様な事業に携わる。京都芸術センターチーフプログラムディレクター(2016-2021)、「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」アートディレクター(2021)等を経て、現職。これまでの主なキュレーションに二条城等を会場とした「東アジア文化都市2017 京都:アジア回廊 現代美術展」(2017)、コロナ禍に行ったオンライン事業「光冠茶会」(2021)等。2022年より、個人の活動として、倫理の共有を伴う交換を原理としたインスティチューションKYOTO INTERCHANGEのメンバーでもある。

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